住宅の費用 家づくり

注文住宅の価格はいくらかかる?相場別の特徴と実際の建築費を公開

注文住宅 価格 いくら

こんにちは! とさ弁夫婦です。

私たちは子供たちと快適に暮らすため、2022年に関東で注文住宅を建てました。

家づくりを始める前に最も気になるのが「いくらで家が建つのか」ですよね。

住宅会社のHPを見ても具体的な金額を表示していないので、理想の家が実際いくらになるのかはわかりません。

それもそのはず、注文住宅は1からすべて自分たちで決めるため、価格の振れ幅が大きく正確な金額が見立てづらい特徴があります。

しかしわからなければ困る方も多いと思いますので、今回は注文住宅の価格相場をお伝えしながら、実際に私たちの建てた家がいくらだったのかまで紹介します。

我が家のコンセプトは「子どもにも親にも優しい家づくりです。」

おしゃれにしたい」「快適にしたい」「家事を楽にしたい」けど「できるだけ安く」

こんな価値観に合う方にきっと参考になりますので、ぜひ記事を見ていってください。

2021年最新!注文住宅の価格相場

フラット35を提供する住宅金融支援機構が調査した結果、2021年度の注文住宅の価格相場は「3,572万円」が全国平均です。

こちらの価格はフラット35を利用したユーザーにのみターゲットが絞られていますが、母数も多いので他の住宅ローンを組んだ方と大きく相違はしないと考えてください。

注文住宅の価格は主に住宅本体と土地の価格の2つが必要ですが、今回の金額は土地購入があった方、なかった方両方を含めた平均値です。

住宅の本体価格はどの土地であっても大きく変わりませんが、土地はエリアの差異が大きいため参考までに以下の表にまとめました。

エリア価格[万円]
首都圏3,899
近畿圏3,778
東海圏3,650
その他3,372
全国3,572

ご覧の通り関東圏が最も高く、その他のエリアが最も安くなっています。

この傾向は土地ありの注文住宅価格に絞った場合如実に表れます。

【土地あり】全国の価格相場

土地ありの注文住宅価格は「4,455万円」が全国平均です。

土地から購入する必要がある方は、こちらの価格の方を参考にした方がよいですね。

うちの価格もこの金額に近しいですね!統計ってすごい・・・

参考までに主要エリアの注文住宅価格は以下の通りです。

エリア価格[万円]
首都圏5,133
近畿圏4,658
東海圏4,379
その他3,980
全国4,397

先ほどの全体の平均価格より、土地ありの人に絞ると金額が600万~1,300万まで増加しています。

増加率の観点からも関東が他のエリアより差が大きいことがわかります。

注文住宅の価格内訳

住宅を初めて検討する方にとって住宅の費用って何で決まっているのかわかりませんよね。

注文住宅価格の料金体系を表にするとこのようになります。

大項目中項目小項目
土地土地本体
諸費用
建築費本体工事標準設備
オプション設備
付帯工事
諸費用

それぞれの項目の詳細を説明します。

土地

注文住宅を建てるためには、土地が必要です。

多くの方は土地を購入するでしょうが、土地を借りる方法もあります。

土地には土地代金の他、登記費用や金額により印紙代も発生します。

購入する際は、土地代金のみが記載されていることがほとんどのため、諸費用にも気を向けておきましょう。

建築費

建築費は大きく3つで構成されています。

・本体工事
・付帯工事
・諸費用

建築費用の多くは本体工事が占めますが、地盤改良が必要な土地であれば付帯工事も数百万かかるので、建築費用を一括りにせずこまかく見ていくことが大切です。

本体工事

本体工事は家自体の価格です。

主には標準設備とその工賃で決まりますが、オプションを追加する場合追加費用が発生します。

標準設備と工賃は内訳が記載されている会社は少なく、多くの会社では1坪あたりの金額が表記されています。

私たちのような施主側からすると費用の構造がわからないため、できれば積算で見積もりを出してくれる会社を選ぶことをお勧めします。

付帯工事

付帯工事は家本体を作るために付随して発生する工事のことです。

大きな内容としては、家の基礎工事、土地周辺のブロック塀、庭や駐車場の工事が該当します。

土地の面積が大きければ大きいほど、費用がかさむので控えた方がよいでしょう。

諸費用

諸費用は、印紙税や登記費用が該当します。

登記費用は住宅ローン会社から指定されることもありますが、ご自身で探すことで費用を抑えられることもあります。

何が変わる?価格別から見る注文住宅の特徴

ここまではあくまで注文住宅の相場についてお話ししましたが、実際にかかる費用に対してどんな家が建つのか気になりますよね。

以下は建築費のみの金額ですが、価格帯別にそれぞれの特徴を記載してみました。

1000万円台~:シンプルな間取りと設備

1000万円~の家づくりなどをチラシや広告で見たこともある方も多いでしょう。

1000万円台で注文住宅を建てる場合は、大前提ローコスト住宅と言われる坪単価が30万程度の住宅会社を選択する必要があります。

ローコスト住宅は、自社で得意とする間取りやデザインを持っており設計料や、材料費を大量発注することで材料費の削減に努めているからこそできる安さを実現しています。

基本的にはローコスト住宅が定めている、間取りや設備から選択することで追加費用が発生させないことが前提になります。

そのため、人によっては建売住宅と大きく変わらないという見方もあるでしょう。

建売住宅を差別化するためには、シンプルな間取りながらも吹き抜けを付けたりベランダをガラス張りにするなどこだわりポイントを少数用意することで対策が可能です。

2000万円台~:間取りや設備をある程度柔軟に取り入れ可能

2000万円台であれば十分に自分たちの叶えたい設備や間取りを取り入れられます。

我が家も建物だけの価格でいうと2000万円台です!

住宅は外観、内装、設備、間取りで金額が決まってきますが、優先順位の低いところの予算を抑えることでグレードを高くできます。

外観、設備にこだわることで将来的に発生する費用も抑えることが可能です。

個人的にはこちらもローコスト住宅を選択しながらも好きなオプションで必要な個所をカスタマイズしていく方法が拘りたい場所のみにお金をかけられるのでおすすめです!

3000万円台~:細部までこだわった家が作れる

3000万円の家はパッと見て豪華な家が作れます。笑

3000万円を超える場合は、家のサイズが50坪を超えることが多く遠くから見ても大きい家だとわかります。

家のサイズにもよりますが、3LDKくらいの家であれば設備や外壁、太陽光パネルの設置などまんべんなく希望を積み込めるレベルです。

我が家もはじめ48坪の家で設備を可能な限り入れると3000万を超えました。。。
希望する設備を丸ごと全部入れたら、3000万円程度になると思ってください。

4000万円台~:不自由なく希望が取り入れられる

4000万円台の注文住宅は、選ぶ住宅会社によってそもそも分かれます。

高級と呼ばれる大手住宅会社またはおしゃれな建築事務所やハウスメーカーなどで建てた場合です。

そもそもローコスト住宅を選択した場合は巨大な家でなければ設備をフルに入れても到達しないと思います。

木造よりも鉄骨住宅の場合が多く、鉄骨であれば木造よりも耐重性が高いので開放的なリビング、大開口なガレージなど制限を感じることなく住宅が建てられます。

我が家で建てた注文住宅の価格を公開

我が家はローコスト住宅を選び、自分が調べに調べた知識をもとにこだわりの注文住宅を建てました。

そんな我が家の価格を公開しますので、ぜひローコストってこんな金額で建てられるんだと参考にしてください。

まず大前提我が家の情報です。

・床面積:44坪
・間取り:2LDK(子供部屋を1つにしているため、将来的には3LDK)
→予算削減のため扉を設けていませんが、和室と趣味部屋があるため実質4LDKです。
・C値:0.7 
・UA値:0.3

そんな我が家の金額は以下の通りです。

項目価格[万円]
本体工事1900
付帯工事300
諸費用300
合計2500

家だけの価格だけですが、消費税別で2500万円でした。

ローコスト住宅は落とし穴が多い、欠陥住宅にはまった、信頼できないなんてネット情報が流れていますが、スタッフの対応含め十分満足しています!

注文住宅の価格を抑えるために必要な3つのポイント

最後に注文住宅の価格を抑えるポイントを3つ紹介します。

標準仕様の設備から変えない

多くの会社は1坪あたり●万円の坪単価を採用し、「家のサイズ×坪単価」で全体のおおまかな金額を決めています。

こちらの坪単価に含まれている金額は、標準仕様が前提のためなるべく変えなければ追加費用が発生することなく注文住宅が建てられます

標準仕様は各社によってどのメーカーでどのグレードを使っているかがまちまちのため、必ず候補を絞った後仕様が拝見できる事務所に足を運びましょう。

家の形はシンプルにする

間取りは極力シンプルにしましょう。

「コの字」や「L字」の形の家を建てることもありますが、基本的に総2階と呼ばれる正方形や長方形で、1階と2階の床面性が同じ場合が最も安くなります。

理由としては、屋根材や扱う材料が少なくて済むことに加え、設計の負担を小さいからです。

変形地でなければ、総2階をベースに考えた方が良いでしょう。

最近ではキューブ型の家も流行っていますし、外壁材などで差別化をすれば十分おしゃれに見せられます。

大きすぎる住宅は控える

標準仕様のところでも話しましたが、基本的に多くの住宅会社は「床面積×坪単価」でおおまかな金額を決めています。

そのため、住宅が大きくなればなるほど総額は当然高くなります。

せっかく一生に一度のマイホームとなると広々とした家に住みたくなる気持ちはわかりますが、大きさが価格に与える影響が大きいことを理解しておきましょう。

また住宅のサイズだけでなく、その分大きい土地を手に入れなければなりませんし、隣通しの境界線に塀を作る場合も大きい分コストがかさみます。

大きすぎる住宅は、住宅に関連するすべてのコストが高くなる要因ですので、気を付けてください。

私は気にせず大きな土地を探していましたが、費用がどんどん決まっていく中で後から大きさをもっとこだわればよかったと後悔しました・・・・

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