注文住宅の打ち合わせを進めていくと、どんどん増えていくのが「オプション設備」。
概算見積もりで契約を初めて、最終的に固まった仕様で変更契約をかわそうとすると数百万オーバーしていた。。なんて話よく聞きますよね。
カタログを見ながら「これも便利そう」「せっかくだから付けておこう」と、つい予算オーバーになりがちです。
私たちも、千葉県でローコスト住宅を建てたときに数多くのオプションに出会いましたが、実際に住んでみると「標準仕様で十分だった」と感じる設備がありました。
この記事では、不要だったオプションやその理由、選定の基準、そしてコストを抑えるための工夫を実体験をもとにご紹介します。これから注文住宅を検討されている方が、予算内で満足のいく家づくりをするための参考になれば嬉しいです。
我が家のコンセプトは「子どもにもお財布にも優しい家づくり」です!
「おしゃれにしたい」「快適にしたい」「家事を楽にしたい」けど「できるだけ安くすませたい」
こんな価値観に合う方にきっと参考になりますので、ぜひ記事を見ていってくださるとありがたいです♪
目次
標準仕様とオプションの違いとは?
標準仕様の定義と基本的な内容
注文住宅における「標準仕様」とは、住宅会社が建物本体価格に含めている基本設備や仕様のことです。キッチン・バス・トイレ・内装材など、住むうえで必要最低限の機能が揃っています。
我が家が選んだローコスト住宅にも、標準仕様がありTOTOやタカラスタンダード、リクシル、クリナップなど有名メーカーのシステムキッチンやユニットバスが含まれており、品質面でも安心できました。
実際契約前には複数比較していましたが、1社は海外?のブランドなのかあまり聞いたことのないメーカーのみ取り扱っており変更する場合はオプション扱いだったので、事前に標準仕様の設備はどのメーカーを使用しているのか確認した方が良いです。
オプション設備の特徴と追加費用の考え方
オプションとは、標準仕様に追加してグレードアップする設備や機能のこと。たとえば食洗機の大型化や海外製のものに変える、全館空調、床暖房、タッチレス水栓などがあります。
便利ではありますが、1つ1つが数万円〜数十万円、全館空調では100万円以上かかるものなどもあり実際住宅会社の標準仕様だけのときよりも数百万円あがった・・・ケースはオプションの追加によって引き起こされています。
標準仕様で満足できる設備の実例
トイレ設備—標準仕様での清掃性と使い勝手
トイレは2階建てで2つ設置。どちらも標準仕様のウォシュレット付き便座です。
見た目はシンプルですが、節水型・脱臭機能付きで、性能としては十分。オプションでパナソニックの自動洗浄タイプやTOTOの宙に浮いているトイレも最初検討しましたが、トイレのために数万円近く投資する気になれず、その分ほかに回した方が良いだろうと判断しました。
特に迷ったのが、トイレ内に手洗いスペースを設けるかどうかですが、我が家はトイレ前に洗面台を持ってくることで、不要としました。
実際トイレ内に洗面台を付けると洗面台と洗面台を設置するスペースも必要となるのでその分住宅の面積を大きくしないといけません。
また掃除スペースが増えるのも手間ですよね・・
なので今思うと標準仕様のままでも問題なく生活できています。

私たちの条件としては昔ながらのシャワー付きトイレでないことと、配水管が丸見えでなければ大丈夫の条件で標準仕様をみました
(最近はここまで古いのはないですが)
階段 アイアン階段は人を選ぶ
よくinstagramでアイアンの階段をみてあこがれませんか?

実際こういった階段が家の中にあると一気におしゃれ感がでていいですよね。
我が家も検討して最初の段階では組み込んでいましたが階段の変更費用が50万円以上したので、「え、普通の会談でよくない?階段で過ごすわけやないんやし」ということで諦めましたw
実際こういったアイアン性の会談は抜け感がでておしゃななのですが、その分階段からほこりが落ちてきやすいですし、高所恐怖症の方からするとちょっと怖いのもあると思います。
我が家は普通の階段を採用しつつも階段下を下のようなイメージで、ペットスペースにしたので普通の階段でむしろ良かったと思っています。

不要だったオプション設備とその理由
モルタルの玄関
玄関をオーガニックに仕上げるために、無垢材や植林、外壁にはレッドシダーなどをしたいと思っておりましたが、そのうち階段や玄関をモルタルにしたいと妻の要望があり、タイルプレートで施工しませんでした。
実際住み始めてみて、数カ月でモルタルにひびが入り、ひびが家に馴染み、それもまた楽しめる方だったらよいのですが、私たちからするとひびは≒故障のイメージが強く後からモルタル風に見えるタイルプレートで全然よかったね・・・となりました。
今はおしゃれなタイルも多いのでなじむタイルで全然問題ないと思います。
モルタルは施工も結構難しいようでオプション料金も面積にもよりますが高かったです・・泣
センサーライト
センサーライトを我が家では、玄関と階段に設置しています。
玄関は帰ってきたときに自動で着いた方が、暗い中ボタンを探すのも一苦労・・という手間をなくしたかったからです。
一方で階段も上り下りするためにわざわざつけたり消したりするのは面倒だと思い、付けましたがこちらはあまりいらなかったかもです・・・
私たちの会談はリビングに面しており、階段前を通るたびに階段が点灯と消灯を繰り返してしまい、とても気が散りましたww
結局今は自動をオフにして、階段の横にセンサーライト型の小さなものを複数おいてカバーしています。
実際階段が自動で点灯するたびに寝室に灯りがはいることもあり睡眠の邪魔にもなるため、基本オフにしています。
センサーライトは基本玄関だけで十分かなと思います。
充電する手間はありますが、我が家は安いこちらのセンサーライトを使っています。暖色がおすすめです。
バスルーム
お風呂も標準仕様のものを採用しました。
浴槽のサイズアップや床を自動洗浄してくれる機能もありますが、1日の中でお風呂でそんなに長く過ごす場所ではないことと、もともと賃貸の時には浴槽が小さく、膝を伸ばすことができなかったことにはストレスを感じていましたが、一軒家では通常でも大きいサイズだったので、オプションで横幅だけ広くしてもなー。。となり標準のままにしました。
浴室のうち洗い場のサイズをキャンペーンで1.25サイズにしてもらえるとのことだったのですが、洗い場が大きくてメリットに感じるところがなく採用しませんでした。
実際、洗い場のサイズだけを1.25倍にすることを提案される機会もあると思いますが、浴室が微妙に大きいサイズになってしまうことで、ほかの部屋もそのサイズに合わせないといけなくなるため浴室に隣接した部屋のサイズがいびつになったりします。
イメージで言いますと以下のような感じですね

ローコスト住宅は基本的に1マス(3尺≒90センチ)単位で計測しますので、バスルームが微妙なサイズになることで1マスのうち、0.25マス分変なスペースができるようになります。
1.25マスに洗面台を合わせようとすると追加コストがかかることが多いです。
私たちが実際に公開したオプションはこちら
オプション選定のポイント
お金が無限にあれば好きなだけオプションを追加すればいいと思いますがそんなわけにはいかないですよね。
ここでは私たちがオプション選定する際に見ていたポイントをお伝えします。
ライフスタイルに合わせた設備選びの重要性
オプションを選ぶ際は、「見た目」よりも「日々の暮らし」に合っているかが大事です。
日々の暮らしとは、定量的にあえて言うと、利用頻度に近いと思います。
ちょっと感情的な感覚だと、使用していて気分が上がるのもポイントです。
たとえば1日のうち階段は寝るとき以外使わないのであれば、あまり優先順位は低いでしょうし、共働きで忙しい家庭なら、お手入れが簡単な設備のほうが重宝されます。
将来的なメンテナンスコストの視点からの選定
最初は便利に思えても、メンテナンスが大変そうな設備は基本的に入れていません。
トイレの場合自動開閉機能などがありますが、機能が増えれば増えるほど、故障する確率は増えます。
そのためなるべく必要最低限の機能でかつ、便利なものという観点で選びました。
まとめ
注文住宅は、選べる自由がある分だけ迷いも多いですが、実際に住んでみると「標準仕様で十分だった」と感じる場面が多くありました。
高額なオプションを選んでも、使わなければ意味がありません。大切なのは「自分たちの暮らしに本当に必要か?」という視点です。
我が家も最初は欲張ってしまいそうになりましたが、冷静に優先順位を整理したことで、予算内で満足度の高い住まいを実現できました。これから家づくりを始める方は、ぜひ自分たちの生活に合った選択をして、後悔のない家づくりをしてくださいね。