注文住宅の費用を抑えたい…でもおしゃれにもしたい、、、じゃあどこを削ればいいのか、、、悩みますよね。
そんなときに使えるのが「施主支給」です!
住宅会社ではなく自分たちで設備やパーツを購入することで、オプション品を追加するよりもコストダウンできる可能性があります。
ただ実際に施主支給をするとなると「保証はどうなるの?」「いつ伝えればいいの?」など不安もいっぱいです。我が家は千葉県でローコスト住宅を建てましたが、住宅会社の方針で基本的には施主支給はNGでした。(機械ではない小物類はサービスで施工管理者が設置してくれました\( 'ω')/
しかし全部は対応できなかったぶん「やっていたらここで節約できたな・・・」と感じた部分も明確です。
この記事では、施主支給の基本からおすすめアイテム、注意点までを、やりたくてもできなかったからこそ見えた視点でまとめていきます。
我が家のコンセプトは「子どもにもお財布にも優しい家づくり」です!
「おしゃれにしたい」「快適にしたい」「家事を楽にしたい」けど「できるだけ安くすませたい」
こんな価値観に合う方にきっと参考になりますので、ぜひ記事を見ていってくださるとありがたいです♪
施主支給とは?基本の仕組みとメリット・デメリット
施主支給の定義と一般的な流れ
そもそも施主支給とは何か知らない方のために説明しておくと、施主支給とは住宅会社が通常仕入れる設備や部材を、施主(家を建てる本人)が自ら用意して現場に支給することです。
たとえば、SNSなどでみたおしゃれなライトやカーテンなどが注文住宅会社から選べない、もしくは選べるけど住宅会社を挟むとコストが高くなってしまうなんて時に支給品を持ち込み、現場の大工さんに設置してもらうイメージです。
流れとしては、
事前に住宅会社へ相談
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使用可能なアイテムを確認
▼
施主が購入
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納品スケジュールを共有
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施工現場で設置
という手順です。
コストダウン以外のメリットとは?
施主支給をされる方が多い理由の一番は「価格の自由度」だと思います。
住宅会社の施工品をそのまま使用すると高くなってしまう、またはオプションだとしても金額が跳ね上がる、、なんて時にネットやホームセンターで安く購入できるものを選べば、同じ物でもコストを大幅に抑えられます。
「住宅会社で購入してもらえないの?」と思う方もいるかもしれませんが、
基本的に法人間同士で振り込み先を知っておく必要があったり、いろいろと法人間の取引は手間がかかるのであまり対応してくれません。
また価格が選べるだけでなく、自分好みのデザインや機能性にこだわった商品を選べる自由さも魅力の1つと言えます。
我が家の場合は電球などは施主支給品ができない住宅会社だったので、「もっと選べたら選択の幅が広がって安くできたかも・・・」という思いも残っています。
保証や手間などのデメリットも理解しよう
施主支給が魅力的なことには間違いありませんが、私が契約した住宅会社が施主支給品を断った理由もお話ししておきます。
仮に施主支給品を住宅会社にお渡しした際に、仮に欠陥があった場合(電球がつかない、元から一部破損していた、サイズが合わないなど)配送したメーカーが悪いのか、施主が持ち運ぶ際に壊れたのか、はたまた住宅会社が壊したのか責任の所在が分からなくなるためです。
上記の理由から支給した商品の破損や不具合があっても、住宅会社の保証対象外になることが多いです。
また施主側には一般的な流れの通り納品のスケジュールを手配したりと色々と手間がかかります。
そういった観点から仮に施主支給を無理にでもお願いする場合は、万が一故障や不備が発覚した場合はすべて施主側の責任にすること、また不備により施工遅延が発生した場合の損害賠償などは施主負担にするなどいろいろと不利な条件になります。
そういうリスクを避けたいなら、住宅会社に一任する、または寛容な住宅会社に依頼するのがベターです。
施主支給でコストダウンできるおすすめアイテム
照明器具(ペンダントライト・ダウンライトなど)
定番は被害が比較的すくない照明器具です。
最近では電球兼Bluetoothスピーカー内臓のライトもあり、天井から音楽が流せると人気です。
我が家も最初スピーカー付きライトを施主支給を考えましたが、結局住宅会社NGをくらい無理になり、では住宅会社の施工品から選ぼうとすると1つ3.3万円・・・・さすがにリビングに1つ数万円のライトを何個も使ってられないな・・・と諦めました。。
実際つけようと思っていたライトはこちらです。
住宅会社のオプションのダウンライトがすべてパナソニック製だったのと、パナソニック自体のライティングの評価が調べても高かったのでこちらにしようとしていました。
海外のおしゃれなペンダントライトなどはメーカー品より数万円安くなることもありますのでぜひ調べてみてください。
カーテン・ブラインド・タオル掛けなどの小物類
カーテンやブラインドは住宅会社でオプション扱いになることが多く、施主支給での節約率が高いジャンルです。
我が家もオプションでカーテンを設置できましたが、選べるカーテンの柄がめっちゃびみょーーーー、、、かつ微妙な上にカーテンとカーテンレールの施工費で数十万かかると言われたのでうちは引き渡し後にIKEAでカーテンレールを買い、カーテンは楽天市場で購入しました。
うちはレースとカーテンを分けなくてもよい(最悪電動シャッターがあるため)と思い外から見えづらいレースカーテンのみ購入しましたが、日中は光が取り込めるのに外からはほとんど見えずに最高です。
またトイレのペーパーホルダーと洗面台のタオル掛けも自分たちで用意しました。
こちらは自分たちで後からつけるつもりでしたが施工管理の方が引き渡し時に「平行にするの難しいのでつけちゃいますよ」と言ってくださりお言葉に甘えました。
洗面ボウル・ミラー・水栓金具などの水回り設備
実際洗面台などを買うことがないので価格帯を気にしたことがありませんでしたが結構高額です。。。震
たしかうちの標準仕様の洗面台は約16万円くらいだったと思います。
標準仕様の洗面台もリクシルの一般的なものでしたがよりおしゃれにしたいと妻からの要望もあり施主支給品ができないかと探していました。
妻から価格が安いもしくは同じなのにおしゃれな洗面台があると見つけてきたのがミラタップ(旧サンワカンパニー)。
結局我が家は施主支給できなかった&オプションでAICA工業の幅180センチの洗面台にしたので価格は跳ね上がりました・・・涙
ポスト・表札・宅配ボックス
外構まわりの小物も、施主支給で大きくコストを抑えられるポイントです。
我が家は外構は住宅会社からの紹介先だったこともあり、ポストや表札、宅配ボックスを施主支給しました。
外構で使用する商品の多くは家電ではないので壊れていたらすぐわかりやすいですしね。
外観も気分の上がるようにしたかったのでそれぞれちょっとこじゃれたものを選びました。
宅配ボックスは備え付けよりも機能がいろいろとグレードアップしそうとおもったので据え置きタイプにしました。
スイッチプレート・室内ドアハンドル
細かい部分ですが、スイッチプレートはインテリアの印象を左右するパーツです。
昔よく見たようなスイッチではどうしてもあか抜けた感が出ませんよね。
最近の住宅は真ん中のようなスイッチが多いですが(我が家もです)、こだわりの強い方だと右のようなトグルタイプのスイッチにされたりもして楽しめるポイントです。



ここは節約というよりもおしゃれにするポイントになりがちですので、標準仕様より費用はやや高くなるかもですが、それでも施主支給品の方が安く済むと思います。
価格もネット購入で1個数千円と手が届きやすく、トータルで見れば数万円の差が出ることも。我が家では住宅会社の一括仕様だったため選べませんでしたが、今思えば「ここをカスタマイズできたら、もっと雰囲気出せたな」と思ったポイントでした。
施主支給で注意すべきポイントと失敗例
施主支給はいいことだらけに見えますがデメリットもあります。先に1つお伝えしましたが納品スケジュール含めて施主支給をするならここは抑えておいてほしいポイントをここでは解説します。
納品タイミングと保管場所の確保
結構面倒くさいのが納品のタイミングです。商品を自分で購入すると、いつ納品されるかの管理も自分で行う必要があります。
施工会社に直接送っていいケースもありますが、送る際にあれを書いておいてください。●日の▼時にどこどこまでお願いします。と色々と調整が大変でした。
現場の進行に合わせてタイミングを合わせないと、保管場所がなくて困ることや、施工は進まなくなることにもなりかねないので注意が必要です。
我が家小物は自宅で保管できましたが、ポストなどのやや大きめのものは直接施工会社に届けさせてもらいました。
施工会社との事前確認と責任範囲の明確化
「施主支給OKです」と言われても、どこまで住宅会社が責任を持つかは事前確認が必須。
設置の可否、保証の有無、施工時の破損時対応など、細かい条件の擦り合わせが必要です。
契約した後では修正が難しいので、契約前に施主支給は受け付けていますか?と確認しておくと良いでしょう。
我が家の会社はNGでしたが、それはトラブル防止の観点からだと納得しています。
サイズや仕様のミスマッチによるトラブル事例
自分の好きなものを買えばいい!というわけではありません。
ネットで選んだ商品が現場に届いたら、サイズが合わず取り付けられなかった…という失敗談も多く聞きます。
自分が使用したい施主支給品は事前に設計士に問題がないか確認を入れておくと良いです。
直前に話すとそもそもスイッチの幅や配線にも影響があるので、間取りを決めているタイミングで間取りのイメージと合わせて使いたい支給品があれば設計士に伝えたうえで詳細に入ることをお勧めします。
商品の在庫切れ
あまり起きないケースではあるのですが、もともと間取りや仕様を決める際には支給品で進めることは問題がないものの、メーカー側の生産が追い付かず最終的に施工に間に合わないケースもあります。
特に半導体関連はものによって品切れが起こったりするので、設計士に確認ができたら早めに購入に動いた方が良いです。
後から売り切れになって、渡せなくなった!!泣 では本末転倒ですので・・・
施主支給を成功させるための手順とポイント
施工会社への事前相談と合意形成
まずは住宅会社に「施主支給をしたい」と相談しましょう。その際、対応可能なアイテム・施工時期・保証範囲などを明確にすることが大切です。
我が家は施主支給ができるものと思い確認せずに契約してしまい、NGを言われましたが、柔軟に対応してくれる会社もあるので、早めの相談がカギになります。
商品の選定から納品までのスケジュール管理
支給アイテムは早めに選定し、施工時期から逆算して納品スケジュールを組む必要があります。
特に仕様を決める段階で電気の配線なども関わってきたりするので、間取りを確定するときには施主支給品を設計士に伝えて、事前に準備することが大切です。
後から支給品だけ送って、配送先や設置ができなかったとしても施主の責任になるのでご注意を。
さらに注文ミスや配送遅延があると、工期に影響する可能性もあるため気を付けましょう。
保証内容の確認とトラブル時の対応策
万が一不具合や破損が発生した場合の保証については、メーカー・販売店・施工会社のどこが責任を持つのかを明確にしておきましょう。
多くの場合はメーカーからの受取時に不良なことがありますが、確認せずに受け取りだけ済ましており、いざ支給品を渡すときに不良品と発覚、、、結局メーカーの返品交換の期日も過ぎており買いなおした。なんてケースもあるので、受け取ったらまずは検品する気持ちで確認だけはしておきましょう。
まとめ
施主支給はうまく活用すれば、デザインの自由度とコスト削減を両立できる手段です。
私たちは住宅会社の都合で実施できませんでしたが、調べた中で「ここは節約できそうだったな」と思うアイテムは多々ありました。
一方で、施主支給には納品管理や保証の課題もあるため、信頼できる住宅会社としっかり連携しながら進めることが成功のコツです。家
づくりの自由度を高めたい方は、リスクと手間を把握した上で、計画的に進めてみてくださいね。