設備

千葉県体験談|ローコスト住宅の標準仕様と選んだ床材・壁紙・窓

ローコスト住宅の標準仕様って実際どんなものが選べるのか気になりますよね?

私たちは最初標準仕様という言葉すら知らずに不動産やハウスメーカーに訪問して、総額いくらで建築できます!と言われてもなんでそんなことがわかるのか?と不思議だったのですが、ローコスト住宅の場合基本的に標準仕様で選べる設備がある程度決まっているから計算できることを知りました。

標準仕様内であれば、基本的に坪単価でかかる費用がベースでそのほか、土地改良費などがかかるケースはありますが、大きく見立ての金額と変わることはありませんので、そうであればなるべく標準仕様内の設備で選びたいですよね?

本記事では、千葉県に本社を置くローコスト住宅会社で建築した私たち夫婦が実際どういった標準仕様の選択肢があったのかを赤裸々に話しています。

昨今物価も高くなっているからこそ、ローコスト住宅を視野に入れている方の少しでも参考になると幸いです!

我が家のコンセプトは「子どもにもお財布にも優しい家づくり」です!

「おしゃれにしたい」「快適にしたい」「家事を楽にしたい」けど「できるだけ安くすませたい」

こんな価値観に合う方にきっと参考になりますので、ぜひ記事を見ていってくださるとありがたいです♪

私が選んだ標準仕様のポイント

家づくりにおいて最も大切なのは、「住む人の幸せ」と「生活コストの最適化」だと思っています。

まずは私が千葉県の比較的郊外(と言っても駅から歩いて帰れるくらいの距離)で双子とコーギーと暮らすためにどういう視点で標準仕様を選んだかをお話しします。

標準仕様とひとえに言っても使用する設備(キッチンやトイレなど)の話もあれば間取りの話もありますのでここで解説します。

標準仕様で間取りに制限があるか

住宅は基本的に3尺(約90センチ)単位の正方形を組み合わせて作成します。

これは我が家の設計図になりますが、イメージはこの四角形ですね。

1つの四角形が1辺90㎝になっており2つの四角形で1帖、4つの四角形で1坪になります。

基本的にこの何個の四角形で作成された部屋かがわかれば設計のミスを減らすことができることと、建築時も大工さんとの齟齬が生まれづらくなるのでそのように決められていることが多いです。我が家が依頼したハウスメーカーは1つの四角形単位でした。

土地のサイズの関係で、仮に一片を45センチに短くしたい・・・となった場合は追加コストが発生するケースがあります。

標準仕様で使用しているメーカーとグレードは?

標準仕様で特に気になるのが、設備だと思います。

私の選んだ先はTOTO、LIXIL、クリナップ、タカラスタンダードなど聞いたことのあるメーカーを標準仕様としていましたが、よくinstagramで見かけるような造作のキッチンやグラフテクトなどの重厚感のあるメーカーはそもそも取り扱いされていませんでした。

また逆にTOTOなどの大手のメーカーであれば幅広く商品も選べますが、あまり聞いたことのないメーカーは保証期間や壊れやすさの目安がわからないので控えたほうが良いと思います。

ローコスト住宅と言っても標準仕様で選べる設備は異なるので、安さだけで飛びつくとこのメーカー聞いたことない・し、微妙・・・ってことにもなるので気を付けてください。

外壁材や床材などの建材はどのメーカーを扱っているのか?

設備に目が行きがちですが、ぱっと見の印象に大きく影響を与えるのが外壁や内壁、床材などの面積が大きい部分です。

ここもダイケンやサンゲツなど大手のメーカーが標準仕様に入っているかを確認するとよいです。

大手メーカーは日々研究開発に力を入れているので選べる商品ラインナップが多くて機能性にこだわるのか、デザインにこだわるのか自分の趣味嗜好に合わせやすいです!

逆に某住宅会社は指定されたメーカー1社かつデザインも十数パターンのものからしか選べないと言われたので、標準仕様は大手のメーカーがまずは安牌だと思います。

逆に今回契約した会社の壁紙が1000種類以上あって悩みましたが。。。

床材と壁紙の選び方

ローコスト住宅の標準仕様は「安かろう悪かろう」になりがち。でも、ちょっとした工夫で見た目も性能も大満足に!

ここでは、私が実際に選んだ床材・壁紙と、実際に選んでみてわかったメリット・デメリットをお伝えします。

床材の基準

床材で選んだのはLIXILの「ラシッサDフロア耐水・ペット」です。

出典:LIXILホームページ

我が家はコーギーを買っており、子どもが生まれたばかりの時は以下のようなジョイントマットを買って部屋中に敷き詰めていました。

実際、柔らかくてペットも、赤ちゃんだった双子も快適そうに過ごしていましたが、半年ほどするとペットの爪でボロボロになり定期的に買い換えないといけなかったので次の引越しでは別のマットに切り替えました。


今の戸建てに引っ越す前までは子どももハイハイではなく歩けるようになったので、ペットが床で滑らなければいいか!と思い薄いマットに変更しました。


シーズン問わず使えて非常にこちらも満足していましたが、梅雨など半年ほど経つとこちらも角の部分がだんだんとめくれあがるものも一部あり、ところどころ剥がれたところが出てきたので、何個か買い足しては剥がれたところを張り替えるようなことをしていました。

そんな経験から、もうマットを敷かずにペットに優しい床材なんて最高やん!!と思いLIXILのこの床材にしました。

実際に展示場で通常の床材と触って比べることもでき、触っただけでも確かに普通のよりも滑りづらい!と感じました。
ただこの商品の対象は写真の通り小型犬用のこともあり、我が家のコーギーのような中型犬が本気で室内を走ると滑ってしまっていました・・・・泣

ただ、ペット的には100点とはいかず50点くらいの満足度ではありますが、耐水仕様なので、子どもが飲み物をこぼしてもすぐに拭けますし、汚れにも強いのは家事楽を目指していた私たちにとっては良かったです。

床材も何パターンか選べるので、自分の家にあったものも選びやすいです。

壁紙のこだわり

壁紙はすごく分厚いカタログを3冊お貸出しいただき、悩みましたが結局サンゲツから基本的に選びました。

出典:サンゲツホームページ

私が契約したハウスメーカーは、壁紙をいろんなメーカーを組み合わせると追加料金となってしまい、メーカーを1つに絞ると追加料金がなかったのでサンゲツに絞りました。

我が家の選んだ品番が今は出てこずなので具体がおみせできないのですが、塗り壁調のオフホワイトカラーをメインにしました。

出典:サンゲツ カタログ

白はダサい・・・と最初思っていましたが、アンミカさんが「白って200色あんねん」と言っていた通り、白色でもわずかな違いがあったり、白のクロスと言っても、ありとあらゆるデザインがあるので白のクロスは芸がないと思っている方も一見する価値ありです。

今は本格的に塗り壁をしなくとも塗り壁風なデザインのクロスまであって、クロスでも十分オーダーメイドな家づくりは可能だと思いました。

ただ、注意すべき点としては選ぶクロスによってオプション料金がかかる可能性があるので、そこは価格と相談してみてください。

我が家はアクセントクロスだけはオプション料金を支払いましたが、アクセントクロスはトイレにしか基本張っていないので面積も少なくコストは数千円程度の増額で済みました。

感覚で申し訳ないですが、天井の木目調のデザインや、塗り壁のようなデザインなどはオプション料金になりがちな印象です。

窓まわりと家事動線

断熱性能を高めるためには、必ず窓に着目されます。

窓は熱貫流率が高いので、極力窓はない方が暖かい家になりますが、一方で窓には「採光」と「換気」の要素もあるので個人的にはちゃんと取り入れることをお勧めします。

断熱・通風性能を確保しつつ、家事を効率化した私の窓まわり設計をご紹介します。

標準窓の性能

採用したのはアルミ樹脂複合サッシ+Low-Eペアガラス(アルゴンガス入り)。私の実家はシングルガラスで死ぬほど寒かったのですが(しかも私は末端冷え性で冬は死ぬかと思いました・・・)、今の標準はペアガラスがほとんどです。

出典:YKKホームページ

ペアガラスなら何でも大丈夫!という訳ではなく、ペアガラスの窓と窓の間が空気なのか、アルゴンガスなのかによっても断熱性能に違いが出てきます。

戸建てに引っ越す前はメゾネットタイプの賃貸だったのですが、そこはペアガラスだったものの窓と窓の間は空気のタイプで、普通に寒かった経験があったので、我が家はアルゴンガスが標準で入っているハウスメーカーにしました。

ついついキッチンなどの標準仕様のみ確認しがちですが、窓、サッシなどは住宅性能に特に影響するのでペアガラスなのか、アルゴンガスまで入っているのかまでチェックした方が良いです。

昔の賃貸ではこちらの商品を貼って対策をしていましたが、まぁ張らないよりはいいかな?くらいの変化しか感じなかったので注文住宅を建てるならちゃんとした窓の設置をお勧めします。


ペアガラスはわかったけど、トリプルガラスってどうなの?

と思う方もいらっしゃると思います。北海道などではトリプルガラスもありますが、実際トリプルガラスを体験した結果、断熱性能が上がる一方で窓の重量が相当重く開閉が大変だと思ったのと、ペアガラスとの価格差がとても大きかったのでコスパの面でも諦めました。

あと、アルミ樹脂複合サッシを採用しましたが、もう一度家を建てるなら樹脂サッシ一択だと考えています。

アルミ樹脂複合サッシでも及第点ではあるのですが、やはり結露しますし冬冷たいので冷気が入っているのだと実感しています。

樹脂サッシだと耐久性が~と思う方もいますが、そんなにバカでかい窓はそもそも今は防犯面でもつけないと思うので、一般的なサイズの窓であれば樹脂サッシが最強だと思います。

窓の取り付け場所

窓はあった方がよいと言いましたが、それでも我が家はつける場所を選んでいます。
かつ、窓のつけすぎは追加オプション扱いになるケースもあります。基本は1部屋に1つと私が契約したハウスメーカーはおっしゃっていましたが、どこかの部屋に窓を取り付けなかったらその分はほかの居室につけることはできてフレキシブルに対応いただきました。

我が家はリビング、子ども部屋などの各居室、小上がり畳、キッチン、玄関には大小さまざまな窓を設置していますが、逆に脱衣所、トイレ、お風呂、ファミクロには窓を設置していません。

実家にはトイレ、お風呂、脱衣所に窓はもちろんあるのですが、そもそもお風呂などの水回りに窓が必要なケースがないと思ったのと、水回りは換気が比較的しっかりしているので窓がなく密封されていれば、ちゃんと空気が吸い込まれると思い、窓は設置しませんでした。

窓も無料で取り付けられるものではありませんので、各部屋必ず窓を付けるという固定観念には縛られず本当に必要なところ(採光や通気性が欲しい箇所)を取捨選択しましょう。

まとめ

ローコスト住宅と言っても様々な会社が価格を抑えて提供しているからこそ、標準仕様の商品に何を使っているか確認しておくことが大事です。

間取りに制限があるのか、建材や設備はどのメーカーを使っていて、どのグレードから選べるのか、窓はペアガラスでアルゴンガス入りのものか、サッシは樹脂サッシを選べるのかと標準仕様のグレードが高いとその分オプションにする必要がないのでコストアップも防ぐことが可能です。

特に私は双子とコーギーとの暮らしを想定した過ごしやすさを想像して、ハウスメーカーを選んだので皆さんも契約前には標準/オプションの境界と複数社比較を徹底し、後悔のない家づくりをしてください!

-設備