共働きで家づくりをされる方も多いと思いますが、やはり仕事しながら家事・育児を両立するのは大変ですよね。
我が家も双子の子育てをしながらの家づくりをしたため、「家事をどうラクにするか」はかなり悩みました。
実際以前の賃貸マンションでは、ところどころかゆいところに手が届かないみたいな気分を味わっていたこともあり、家づくりをするなら家事を楽にしたい思いがありました。
限られた時間のなかで、いかに効率よく動けるか。家づくりの段階で“動線”を意識するだけで、家事ストレスは大きく変わります。
そんな経験から「時短家事動線」にこだわって建てたことで、双子育児と仕事の両立がぐんと楽になりました。
この記事では、実体験を交えながら“無理せずラクできる”5つの動線アイデアをご紹介します。ローコストでもできる工夫ばかりなので、ぜひ参考にしてみてください。
我が家のコンセプトは「子どもにもお財布にも優しい家づくり」です!
「おしゃれにしたい」「快適にしたい」「家事を楽にしたい」けど「できるだけ安くすませたい」
こんな価値観に合う方にきっと参考になりますので、ぜひ記事を見ていってくださるとありがたいです♪
目次
時短家事動線が重要な理由|共働き夫婦の暮らしを支える設計
通常働きに出ている方にとって家にいる時間は限られていますよね。
睡眠に7時間使うとすると、残り17時間、その中で通勤時間などを加味すると実際家にいる時間は6~7時間程度ではないでしょうか。
そんな少ない自宅時間を、少しでも効率よくこなせたら、、、家事が楽になれば育児ももっと手がかけられるはず——。それは多くの共働き家庭の願いではないでしょうか。
特に、育児や仕事に追われる中での“毎日の繰り返し作業”は、ちょっとした動線の差がストレスになります。家づくりの段階から「動線」を意識しておくことで、生活のしやすさが段違いに変わります。
家事に追われる共働き夫婦のリアルな悩み
例えばこんな経験されてませんか?
・洗濯物をベランダまで運ぶのがしんどいし、乾いた後取り込むのも手間
・子供たちにリビングが汚され続ける
・朝の身支度で家族が洗面所に渋滞
こんな小さな“プチストレス”が積み重なると、イライラの原因に。
家事ラクな動線づくりは、夫婦の機嫌や家族のゆとりにもつながります。
家事動線が整うとどれだけ時短できるか
以前の賃貸暮らしでは、洗濯をして、ベランダか部屋の1つに物干しを置きそこまで干しに行き、乾いたら各部屋まで洗濯物を収納しにいくという流れでした。
多くの家庭でも上記のような流れではないでしょうか?
そこを我が家では、洗濯・乾燥・収納までが一直線の動線にしたことで、「洗濯物の持ち運び、収納時間が1日15分→5分」くらいには短縮されました。
毎日洗濯物をするとなると、月間で300分≒約5時間もの時短効果があります!月間なので年間にすると60時間になり、2.5日くらいは洗濯する時間から解放されます!!
その分、子どもとの時間や自分の休息にあてられるようになることそ想像すると、めちゃくちゃ素敵じゃないですよね♪
我が家で採用した時短動線アイデア5選
そこまで言うなら時短導線どんなことを採用したんだい?と気になると思いますので、我が家が採用した家事ラクな間取りを紹介します。
基本的にはベランダを作ったりするお金をなくしてその分洗面台に充てたのでトータルで費用は変わらずローコスト住宅でも十分対応できるテクニックになったと思っています。
ここでは我が家で実際に取り入れて、効果を感じている5つの動線アイデアを紹介します。
脱衣室兼ランドリールーム〜ファミクロの最短動線

洗う→干す→しまう がめちゃくちゃ近くにそろえているの最強の洗濯動線。
脱衣所兼室内干しスペースにしたことで、乾燥機がかけられない洗濯物は洗った後、洗濯機から出してその場で干すことができます。
なので我が家では洗濯物を入れるかごは用意してません。
ランドリールームの隣にファミリークローゼットを配置。
洗濯物を持って移動する手間がなくなり、朝の時間に余裕が生まれました。
基本的に洋服は洗濯→部屋干し、タオル類は洗濯乾燥機と分けていますので、全部が全部干していないことも干す手間を削減できています。
ただ我が家のランドリールームはサンルームのような太陽が当たるような場所ではないので、三菱の除湿乾燥機を導入しています。
三菱の除湿乾燥機は他社メーカーより省電力で電気代も低いのでおススメです!
朝の身支度が混雑しない横長の洗面台+収納動線
朝の準備がどうしても妻と夫の間で順番になってしまい、超大急ぎの時は、前が妻で後ろに夫の体制で準備することがありました笑
そんなドタバタの準備から解剖されたく我が家ではAICA工業の横200センチある洗面台と通常サイズの洗面鏡を2つ付けました。
ダブルボウルにはしませんでしたが、横長になっただけで、妻の化粧をボウルがない方ででき、夫のヘアセットのタイミングで入れ替わるなど柔軟に対応できるようになったのでこれは洗面台を長くしておくのは非常におすすめです。
さらに我が家の双子は女の子となので、おめかししだしたら洗面台は大戦争になること間違いなしだと思い将来も見越して横長の洗面台を採用しました。
身支度のことしか考えていませんでしたが実際は、鏡の裏や洗面台下の収納も通常の2倍の長さあることになるので、今まで化粧品などのストックを別の場所に保管していたのがすべて必要なものは洗面台に収納できるようになり収納力もアップしたことでQOLは爆上がりしました。
AICA工業さんは既製品ながらに造作感のある仕上がりの製品のため、造作はちょっと手が出せない・・・という家計でも選びやすいと思います。
回遊型間取りで行き止まりをなくす動線設計
玄関~リビング〜洗面台~脱衣所~ファミクロをぐるっと一周できる「回遊型」にしました。
どこにいてもすぐにリビングに行きやすいことを目的にしたからです。
私が住んでいた実家は玄関に入るとまず廊下があり廊下にお風呂、トイレ、リビングの部屋がそれぞれ分かれており、お風呂に入った後リビングの家族に顔を合わせずに自分の部屋に戻れたため、家族とあまり顔を合わさないことも可能でした。
そうなると思春期の子供の顔色も見ることもできないとなると何か異変があった時にも気づけないこともあるかもしれないと思い、基本的にはリビングを中心にすべてを設計しています。
リビングで自然と集まるように設計したなら、行き止まりがない方がわざわざ迂回してリビングに来るのが面倒、、、という気持ちをなくすため回遊型を採用しました。
玄関から洗面所直行の「ただいま動線」
我が家は玄関からファミクロを通って脱衣所まで1本で行けるようにしています。
というのも、もともと賃貸の時にリビングよこにお風呂があり、公園などで遊んだ後必ずリビングを通過してお風呂に入らなければならず、泥遊びをしたときは、お風呂で双子を洗いながら、入浴しない側はリビングを掃除するという悲惨なことになっていたからこそ、玄関から脱衣所までは一本で行けるようにしたい思いがありました。
お風呂に入った後はそのままリビングに来れるように導線をつなげたことで、汚れをリビングに持ち込まず、そのままお風呂にはいれるようにして掃除の手間を削減しました。
1階に必要な家事はすべて集約
我が家は2階建てですが機能のほとんどを1階に持ってきています。
2階は主に寝るためと各々の個人の部屋と趣味部屋のみです。
1階は共有空間、2階をプライベートな空間とすることで、1人になりたいときには2階で過ごせるように空間を仕切りました。
1階にお風呂、リビング、クローゼットをすべてを持ってきているので、掃除も楽ですし収納も1階を充実させているので、2階は不必要に大きくすることなく建築でき費用も抑えられました。
間取りに取り入れるための3つの注意点とアドバイス
時短動線は便利な反面、設計に落とし穴もあります。我が家の経験から感じた注意点を3つにまとめました。
時短動線と収納スペースのバランスがカギ
動線ばかりに目を取られると「収納スペース」が犠牲になっていることがあります。
我が家も最初、リビングに収納スペースがなく、ちょっとしたリビングで使いたい小物を置く場所がないと困りました。
収納スペースは意識しないと作らないんだなと実際図面を見ながら思いましたし、収納スペースは動線上には当然設置が難しく意外と使いづらい場所を収納とするケースも多いと思います。
そのため最初から動線を考える前に各部屋にどの程度の収納を作って、どこら辺に配置したいのかも一緒に考えたほうが良いです。
我が家はリビングに階段を併設したので階段下を有効活用して収納問題を解決しました。
家族のライフスタイルに合ったカスタマイズが必須
最近ではSNSでおしゃれな家がすごい流れてくるので、アイデアをそのまま真似したくなりますよね。
ただ結局同じようにやっても他人がうまくいった事例なだけであって、自分たちのライフスタイルに合うかは別問題です。
我が家では子どもの子ども部屋にまとめようと思っていましたが、結局親の目の届かない場所でケガするかもしれないと不安になり、小上がり畳を双子の子どもスペースになりました。笑
今も小学生に上がりましたが、自分の部屋で準備はせず小上がり畳に小学校の荷物をすべて簡潔できるようにしています。
コストを抑えつつ動線を最大化する工夫
ローコスト住宅では「ムダなスペースを作らない設計」がカギになります。家は大きくなればなるほど当然ながら建築費も高くなるので、そういう面では動線を増やすとは人がわざわざ通る道を家の中に作らないといけないことと一緒の意味です。
通路だけの部分が多くなるとその分リビングや脱衣所などは狭くなるので、動線を作る際は人が通るだけの通路になっていないかは一緒に見たほうが良いかもしれません。
我が家は1階は思った通りでしたが2階が廊下部分が多くなりちょっと後悔しています・・・
廊下にするくらいであれば階段を工夫し、2階に自由スペースにできたらよかったかな・・・と思っています。
プロもすすめる時短動線に役立つ設備・建材とは?
間取りだけでなく、設備や建材も“家事時短”に大きく貢献してくれます。
最近では家電の発展もすごいので間取り削減や時短につながる商品をいくつか紹介します。
昇降式物干し・自動水栓・引き戸など
我が家が脱衣所兼ランドリールームにできているのは昇降式物干しがあるからです。
ホスクリーンが有名ですがくるくる回して収納するのはちょっと手間だったりします笑
使わないときや来客があった時にはしまっておき、いつも家にいるときはそのままにしています。
また基本的に開閉式のドアよりも「引き戸」にした方が、スペースは有効に使えます。
ただ引き戸は開閉式のドアよりも密封性が落ちるので、音や臭いが届きやすい性質があるので、場所を選んで使用するのがお勧めです。
スマート家電との相性も意識する
ルンバや乾太くん(我が家は見送りましたが)などのスマート家電を活かすなら間取りとセットで考えたほうが良いです。
ルンバなどのロボット掃除機に掃除してもらうなら小上がり畳ではなく、リビングの一角を畳に変更してもらった方が掃除の手間は削減できます。
乾太くんを設置するなら設置場所をどこにするのかも一緒に検討が必須です。
排気口の話や洗濯機上に設置した場合、洗った洗濯物をまるっと持ち上げる必要があり結構な重量になることもあるので将来的に腰を痛めないかなど気にした方が良いでしょう。
まとめ|共働きだからこそ「暮らしを設計」でラクになる
家事動線を見直すことで、日々の家事がぐっと楽になります。
今住んでいる場所でちょっとしたストレスはありませんか?
そのちょっとしたストレスがなくなる生活になるためには何をした方がよいのかを考えておくことが家づくりでは非常に大切だと感じます。
特に共働き・子育て世代にとっては、「時短=心の余裕」にもつながります。
私自身、ローコスト住宅という限られた条件の中でも工夫次第でかなり家事がラクになりました。
これから家づくりを考える方は、ぜひ“時短動線”を取り入れて、忙しい日常を少しでも快適にしてみてくださいね。