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キッチン・バス・トイレで節約できたポイント|注文住宅の水回りコストを抑える実体験

注文住宅で特にコストがかかる場所が「水回り設備」なのはご存じですか?

キッチン、バス、トイレは毎日使う場所だからこそ、こだわりたくなる一方で、いろんな面でオプション追加の誘惑も多く、気がつけば予算オーバーというケースも。

我が家も千葉県でローコスト住宅を建てる中で、水回りの設備選びにはかなり慎重になりました。結果として、自分たちが採用したオプションは大満足しながら、必要なところのみに投資できたと思っています。

この記事では、実際に採用した節約ポイントや判断の基準を、キッチン・バス・トイレごとに詳しくご紹介していきます。

我が家のコンセプトは「子どもにもお財布にも優しい家づくり」です!

「おしゃれにしたい」「快適にしたい」「家事を楽にしたい」けど「できるだけ安くすませたい」

こんな価値観に合う方にきっと参考になりますので、ぜひ記事を見ていってくださるとありがたいです♪

水回り設備のコストが高くなる理由とは?

キッチン・バス・トイレの設備費用の内訳

水回り設備の費用は、以下のように構成されています:

設備平均価格帯備考
システムキッチン60〜150万円グレード・設備内容で大幅に変動
ユニットバス50〜100万円保温・乾燥・断熱など機能追加で増額
トイレ15〜30万円自動洗浄やタンクレスで高額化

特にキッチンはオプションの幅が広くキッチン単独でも100万円以上上乗せされることも珍しくありません。

配管工事や設置場所によるコストの増加要因

水回りは設置場所によっても費用が変動します。

よくお風呂は家の角に置かれがちで、トイレは玄関などアクセスがしやすいところに設置されやすいですが、水回りは配管を引く必要があるため、遠くに引き回す場合は工事費用が増加する可能性があります。

また平面の話だけではなく2階以上がある住宅では、トイレや洗面所を2階に設置する場合も配管距離によって施工難易度が変わるので追加費用が発生します。

水回りの設備は間取りの段階では配管工事のコストについて、説明してくれる設計士さんは少ないと思うので、ご自身で水回りをまとめたほうが良いと頭の片隅にでも入れていただけると幸いです

キッチンで節約できたポイント

キッチンはオプションが水回りでも多い設備です。

オプション箇所としては、コンロ・食洗器、食器棚の内装、外装、収納の追加、シンクの施工、水栓があげられます。

我が家が採用したものと合わせて節約ポイントを説明します。

必要最低限の機能に絞ったシステムキッチンの選定

基本的にキッチンは標準仕様でも問題なく使用できます。

その前提の中で各家族の状況に合わせて追加することがポイントです。

最新モデルなら標準仕様の段階で、パナソニックの小さいタイプの食洗器が標準でついていることもあります。

私たちは「掃除しやすい」「楽」の2点に絞って選びました。たとえば、以下は削ったオプションです:

  • 自動水栓 → 出たりでなかったりと、出てほしくないときに前を通過すると水がでるのが逆に手間と思い手動に
  • 外装の変更 → 濃いグレーなど色のカラーバリエーションや模様を選べましたが、あえて変えなくてもキッチンを中心とした部屋にしていないので問題なし
  • シンクの素材変更 → うちはタカラスタンダードですが、シンクはホーローには変えなくても普通に数年たってもきれいです。しホーロー
  • 換気扇 → 油が付きづらいなどの製品がありますが、年に数回洗う程度なので問題ないと判断し通常のまま

結果、グレードアップせず約10万円以上節約に成功しました。

ビルトイン食洗機の導入とそのコストパフォーマンス

もともと賃貸の時にパナソニックの据え置きタイプの食洗器を使っていたため、置き場所を取らないビルトイン食洗機は「必須」と判断して採用しました。

我が家で使っていた食洗器の最新型はこちらです。水栓をいじる必要があるので設置が難しい方は業者に依頼することをお勧めします。
また中は見えたほうが、なんか安心します笑
2年くらい使うと中がガサガサになりましたが、それでもメルカリで数万円で売れました!^^


国内の食洗器は海外製の食洗器と比較して引き出しタイプでフルオープン型(深型)ではなかったため、我が家は海外製の食洗器にしました。

ただ海外製の食洗器は住宅会社経由で取り入れると施工費用と、商品自体が割高になってしまうため、ここは海外製食洗器を取り入れる前提で、キッチンを施工してもらい、海外製食洗器自体は別の専門に取り扱っている会社に発注をしました。

住宅会社で取り付けてもらうのと、別の会社で取り付けてもらうのでは数万円の差が出たのでこれは別で取り付けてもらってよかったです。

一番大きいサイズにしたため4人家族ですが、毎日夜に1度の洗浄、もしくはそんなに食器を使わなければ2日程度貯めておくこともできるので、費用対効果の高い設備だったと感じています。

海外製食洗器は耐久性が高いのでこれからも長く使っていきたいと思います。

カップボードを追加しない

我が家はタカラスタンダードのキッチンを取り入れましたが、カップボードも併せて購入しようかと検討していました。

キッチンがタカラスタンダードなら、カップボードも併せて購入した方がデザインが統一されてよいと思ったからです。

ただ、メーカーのカップボードは高い高い・・・💸
180センチのもので20万ほどして私たちは250センチほど欲しかったので30万くらいの見積もりが出てきました・・

こちらは諦めて結局楽天市場で家全体の雰囲気にあうカップボードを購入しました。


このカップボードを入居時から使っていますが、壊れることなく、不調もなくしかも木目がおしゃれでお気に入りです👌
カップボード3つでも10万円くらいだったので約20万円ほど節約できました!

ネットですごい・・・!!

バスルームで節約できたポイント

バスルームのオプションになるポイントは、バスルームのサイズ変更・浴槽のグレード・洗い場の床材変更・洗浄機能の追加・浴室乾燥機の設置が主なところです。

一軒家なら大きなお風呂でゆっくり。。。

と、誰もが憧れますが現実とオプションをしっかり見極めていくことが優先です。

肩湯はビルドインしなくてもよいかも?

だいぶ惹かれていたのは、肩湯でした。

TOTOのシンラのようなお風呂のお湯が半身浴程度であっても、肩にお湯を流すことができるので、上半身が冷えることなく温まることができます。

我が家もスーパー悩んだのですが、肩湯をそこまで本当に使うのか?と悩み結局ビルドインでは採用しませんでした。

我が家は工事不要で設置できる肩湯商品を購入してこちらで対応しました。


商品は1万円程度でオプションで追加するより5万円は安くできました。

据え置きタイプの肩湯を購入する方はコンセントからお風呂場まで電源をとれる環境が必要ですので、お風呂近くにコンセントがなければ延長コードが必要となります。

標準仕様のユニットバスを選択し、オプションを削減

正直お風呂は標準仕様で問題ないと思います。

ついついかお風呂は大きいとリラックスできると思いがちですが、リラックスできるのは浴槽の話であって、賃貸マンションより一軒家の方が浴槽がそもそも大きいタイプが多いので普通に問題ないかと思います。

さらに浴槽が大きくなると言っても縦に長くなるのではなく横幅が広くなるタイプがほとんどなので、高身長で足が延ばしたい!!となる方は特注で作るしかないと思われます。

浴室テレビではなく、スマホ・タブレットで対応を

浴室テレビを取り入れる方もいますが最近はアプリでも視聴できますし、防水のタブレットもあるのでわざわざお風呂でテレビを付けなくても・・・といった感触です。

NHKも契約しなくちゃならなくなりますしね・・・

私はTverとAmazon Primeばっかり見ながら、時々ネトフリ、Abema、FOD、TELASAなどを契約しています。
とりあえずいえることはAmazon Primeはコスパがバグっていると感じることです笑

トイレで節約できたポイント

1階と2階のトイレ設置の必要性を再検討

大前提2階にどういった部屋を用意するかにもよりますが、トイレは2つ必要かどうか検討した方がよいです。

我が家は2階に仕事部屋と大人と子供の寝室を作っているので、わざわざ1階に降りる手間などを考えて、2階にトイレと洗面台を設置しました。

ただ間取りの工夫によってはトイレは2階に必ず必要とは思っていません。

例えば、1.5階建ての家のように1階ですべて必要な部屋をもうけつつ、2階は趣味や子供たちが遊べるフリースペースくらいであれば、わざわざ2階で完結する銅線でなくても手間は少ないと思います。

トイレは前述したとおり1つ10~30万円はかかるので、設置しないだけでもだいぶ節約になります。

タンクレストイレではなく、標準仕様のトイレを選択

タンクレストイレは見た目はスマートですが、価格も高く、メンテナンス費用も上がります。

シュッとした見た目が野暮ったい印象を避けてくれるのでついついタンクレスにしたくなるのですが、今は商品が多様化しておりタンク自体を隠すデザインの商品や、トイレのタンクを隠す施工方法もあります。

タンクレストイレは水圧が弱くなるという情報を私は読んだことがあり、デザインのために機能を捨てるのはなんか馬鹿らしくなったため、我が家はタンクを隠しているデザインのトイレを採用しました。

手洗いカウンターはトイレの中いらない可能性あり

トイレ横の手洗いカウンターはおしゃれですが、トイレ自体のスペースが狭くなりますし、スペースを確保するとなるとその分建物の面積も広く取らないといけなくなります。

また施工費がかかることはもちろんのこと商品自体の価格もかかります。

我が家はトイレの出たところに洗面台を設置することで、独立洗面台と機能と統一したので10万円程度節約になりました。

実際トイレ内に手洗いカウンターを設置した家にお邪魔したことがありますが

ほとんど使わなくなった

ボウルが小さくて水が床に飛び散る

などの理由から使っていないと言われたことが多かったですw

まとめ

注文住宅の水回りは、選び方と配置の工夫で大きくコストを抑えることができます。

私たちも「おしゃれさ」や「流行」に流されそうになりましたが、最終的には使い勝手・メンテナンス性・価格のバランスで判断しました。

その結果、総額で50万円以上の節約ができましたし、逆にオプションで追加した箇所は使用頻度が高く生活の満足度をアップしたと感じています。暮らしにも満足しています。家づくりにおいては、「自分たちに本当に必要な機能は何か?」を見極めることが、満足度とコストの両立につながると実感しています。この記事が、これからマイホームを検討される方の参考になれば幸いです。

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