注文住宅を建てるとき、間取りの設計って本当に悩みますよね。
特に我が家は双子かつ共働きのため、家事効率や育児のしやすさは死活問題。
私たちも千葉県でローコスト住宅を建てたとき、育児・家事を両立するために動線にはとことんこだわりました。予算には限りがありましたが、2年経過した今「これは絶対やってよかった!」と感じた動線の工夫がいくつもあります。
今回は同じように子育てと家づくりに悩む方のヒントになるよう、我が家の間取りと家事動線を大公開。住んでから気づいたリアルな気づきも、包み隠さずご紹介します。
我が家のコンセプトは「子どもにもお財布にも優しい家づくり」です!
「おしゃれにしたい」「快適にしたい」「家事を楽にしたい」けど「できるだけ安くすませたい」
こんな価値観に合う方にきっと参考になりますので、ぜひ記事を見ていってくださるとありがたいです♪
目次
双子育児と家事動線の重要性
共働きで双子を育てるとなると、家事と育児のバランスを取るのが本当に大変。どちらかというと家事をより時短にし、育児の時間をなるべく多くとれるように!と間取りを工夫しました。
実際朝起きてから保育園・小学校の準備かつ自身の身だしなみを整える時間もいりますから朝は戦争のようになっていますw
育児や家事に追われるとどうしてもストレスが溜まってしまい、その結果子どもに強く当たってしまうこともあり自己嫌悪になることもありました。。。
特に賃貸マンションの時はオーソドックスな作りがゆえに大きな不満はなかったのですが、微妙なストレスが蓄積していたことに住宅を建ててみて気づきました。
我が家は、「掃除が楽」「移動が楽」「育児も楽」を意識して設計したので、掃除、洗濯、洗い物、配膳、料理しながら子どもを見守る、トイレとお風呂の距離感など…小さなストレスを極力なくしています。
双子育児における家事動線の課題と解決策
一例として双子の場合、同時に泣いたり走り出したり喧嘩したり、目が足りない瞬間が多発します。
また子供なので汚れや物を壊すなんてことも日常茶飯事です。
そんな中で家事をこなすには、「どこにいても基本的に目が届く」動線が必要です。
たとえば我が家は、キッチンからリビングと子どもの宿題が見れるように配置しました。
そのおかげで帰宅した後、家事と育児をしなければならない中でも同時で対応することができて時短になっています。
ただ、わからない箇所が出てきた際は家事の手を止めて教える必要があるので、完全に並列でできているわけではないですが復習の時などは1人でも黙々と宿題を進められています。
効率的な家事動線が育児に与える影響
家事の移動距離が短くなる、家事そのものが時短になると、時間も体力も節約できます。
我が家では、洗濯機→物干し→ファミリークローゼットを一直線に配置し、家事時間をぐっと圧縮しています。
外干しようにベランダを作ったのですが、敷布団やカーペットなどの大型のもの以外は基本的に中のランドリールームですべて簡潔できています。
家事は毎日発生するので、一生で見たときにものすごい時間が浮いてくるので、その分子どもと接する時間ができ、心のゆとりにもつながりました。
実際の間取り図と家事動線の工夫
我が家の延床面積は約40坪とやや大きめのサイズで作りました。
以下が最終的な我が家の間取りです。(本当の間取りなのでところどころ見えづらいのはご勘弁を)


見ていただきたいのは2階よりも主に左の1階で過ごすことを前提に作っている点です。
ポイントをここからは説明します。
キッチン周りをすべて1つに

まずはキッチン周りはすべてここに集約できるようにキッチンの後ろには大型のパントリー(コストコで大量買いしたものもここに置いてい亜ます)を設置。
また微妙にわかりづらいのですが、冷蔵庫を置く際の壁をほかのところより0.5マス下げています。
これは、冷蔵庫の奥行きを考慮した際にキッチンとの圧迫感が出てしまうと思いあえて0.5マスパントリー側に寄せています。
またキッチン横にはダイニングテーブルを造作してもらい作った料理はすぐに運べるようにしており、片付けも簡単にしています。
最後にキッチンの前のスペースは小上がり畳になっていて、そこで子供たちはちゃれんじなどのワークをするようにしており、料理を作りながらでも子どものワークを並行して見れるように工夫をしています。
唯一の欠点としては、パントリーから玄関が遠いのでわざわざ食材を置くまでもっていく必要があるのですが、道路の方角などを考慮したときにこの設計が一番良いと思いそのままにしました。
我が家はコストコや業務用スーパーをよく使うので、そんなに頻繁に買い物には行かないのでセーフです。
水回りの配置と回遊動線の最適化

帰宅後、リビングになるべく汚れを持ってきてほしくないと思い、外で思いっきり遊んだ後は、玄関からファミリークローゼットを通って脱衣所まで通れるようにしています。
汚れたものはそのまま洗濯機に入れ、お風呂に入り、ファミクロで洋服を取って、そのままリビングに行ける導線にしています。
汚れを家になるべく持ち込まないということと、洗濯→干す→仕舞う が近場で完結するので選択の家事はとことん効率化しています。
ファミクロは基本的にハンガーにつるせる量にしており、洗濯ものを干したものをそのままファミクロにかけるだけでたたむ手間も省いています。
またちょっとしたところで玄関で手を洗いたいとなった時はアプローチの横に外部水栓を付けているのでそちらで手を洗って入ることもできます。
キッチン、ダイニングテーブルから全体を見渡せる

あとは子どもからすぐに呼ばれてもいいようにキッチン、ダイニングテーブルを家の中心に近いところに持ってきています。
基本的にダイニングテーブルで仕事をすることも多いのですが、トイレについてきてほしい、おやつの時間になった、宿題を見てほしいなどあってもどこでも最短の距離で駆け付けれるようにしています。
強いていうのであれば、ダイニングテーブルをあえてキッチンに引っ付けずに隙間をあけられていれば、仮にキッチンで呼ばれた際にダイニングテーブルをぐるっと一周せずに行けてよかったかもなーと思うときはあります。
双子育児に役立った間取りのポイント
我が家の間取りで特に効果的だったのが、ファミリークローゼットと収納の集中配置です。
収納スペースの確保と配置の工夫
収納はなるべく目的をもって、1ヶ所に集める方式にしています。
例えばファミリークローゼットは家族全員分の洋服を収納しているので、選択した後がスムーズですし、パントリーは食材、日用品を置く場所として使っています。
また、子どもの保育園や小学校のランドセルなどの荷物は小上がり畳の壁を稼働棚にしているので、すべてそこに厚真得ています。
そうすることで、どこに何を置いたかが明確になるので「あれどこいったーーーー!!!怒」がなくなってちょっとしたストレスから解放されました。
実際に住んで感じたメリットと改善点
実際マンションと一軒家で悩んでいましたが、こういった自分たちが住みやすい家が作れるのは注文住宅のメリットだと住んでみてから気づきました。
マンションも誰でも住みやすいよう収納などが設計されていますが、家族によってものをどれだけ持つかは変わってきますし、オーソドックスがゆえにかゆいところに手が届かないなんてこともありました。
ここでは住んでみて「これはやってよかった!」と実感した部分もあれば、「ここは改善したいな…」と感じる部分を赤裸々に話します。
家事効率の向上と育児のしやすさはグッド
一番よかったのは、動線が最短になったことですね。
前のマンションはリビングの奥にお風呂があったので、公園で泥だらけになった後、タオルを床に敷きつめその上を歩いてお風呂に行ってもらうなどして工夫をしていました。
今は玄関から直接お風呂に行けるなど、こうしたい!がかなえられてよかったと思います。
収納が足りないーがなくなった
なんだかんだ初めての育児なので、何がどの程度必要かがわからずどんどんものが増えていきます。
保育園や小学校のもの、おもちゃやぬいぐるみなど収納はいくらあったも足らないと思っていた賃貸暮らしですが、一軒家になってスッキリしました。
前もコストコに行っていましたが、収納がないからまた今度・・・と頻繁にコストコに行くことになっていましたが、今は月に1回、多くて月2回もいけば十分ストックができるので大変助かっています。
さらに収納テク!みたいなのがなくても場所に困らないのでずぼらな私たちでも非常に助かっています。
改善したいと感じた点とその理由
ここは改善したかったなーと思う点はダイニングテーブルを造作したことと、階段や廊下を単純な階段や廊下にしてしまったことです。
ダイニングテーブルは造作した方が、家具屋さんで買うよりも安く、かつ1つしかないオーダーメイドにできると思い、キッチン横に引っ付けてもらいましたが、移動ができない分修正が効かず、ダイニングテーブル横を通れるようにしたかったな、、、とちょっと反省しています。
もう一つは廊下や階段を単に通るだけにしてしまった点ですね。
コンパクトな家にするためにはなるべく無駄を省く必要がありますが、廊下はその最たるものです。
廊下を寝るべくなくすことがスペースの有効活用につながるのですが、我が家はファミクロを通るスペース、2階の各部屋に移動するスペース、階段はそのままにしており移動だけしか使用しないスペースを作りすぎたかなと思います・・・
後からDIYもできますが、壁面収納を増やしたり今後DIYで対策を検討したいと思います。
これから双子育児を始める方へのアドバイス
正直住み始める前のイメージは単なるイメージで実際に住んでみてから気づくことはたくさんあると思います。
子どもが結局回遊導線使わないじゃん!とか、小上がりスペースで勉強を見るつもりがダイニングテーブルでワークをしちゃっているとかも普通にありますw
でも、それならそれで修正できれば良いと思います。
我が家も今はファミリークローゼットで洋服を集約していますが、双子がともに女の子で自分の部屋で洋服をすべて持っていきたいとなったらファミリークローゼットの半分が使用しなくなります。
そうなった場合や子どもたちが出ていった場合はプチリフォームしてファミクロを主寝室にでも切り替えようかと思っているので、所有しているからこそ、DIYで柔軟に変化を楽しみたいと思います。
大切なのは今必要と思うことをちゃんと間取りにいったんは活かすことと、仮に想像と違った場合は変化していけることだと思います。
まとめ
今回は、千葉県でローコスト住宅を建てた我が家の間取りと、双子育児における家事動線の工夫についてご紹介しました。
ローコスト住宅を建ててみて思ったのは、今まで住んでいたオーソドックスからオリジナルな家になることで今までのちょっとしたストレスがなくなって家事・育児が格段にラクになるということです。
単に「お金をかける=暮らしやすさ」ではなく、「設計の工夫=暮らしの質」だと実感しています。
これから家づくりをする方には、ぜひご自身の生活スタイルに合った動線づくりを意識してほしいです。