ローコスト住宅

注文住宅の落とし穴!見落としがちな費用と後悔しない知識【ローコスト住宅の施主が解説】

注文住宅を建てるとき、予算オーバーの話をよく聞きますがオプションの話でしょ?と思っていませんか?
実は、**見落としがちな費用が次々と発生し、気づけば予算オーバー……**なんてケースは珍しくありません。

私自身千葉県でローコスト住宅を建てた施主ですが、実体験を通じて「もっと早く知っておけばよかった」と後悔したことがいくつもあります。
実際支払いがぎりぎりになってしまい、とても焦った経験があります。汗

この記事では、実際に家づくりをするにあたり住宅価格以外にどんな費用が掛かったのか、見落としやすい費用を徹底解説しています。

最終的にどんな費用がかかるんだっけ?と思う方はぜひ最後まで見てください♪

我が家のコンセプトは「子どもにもお財布にも優しい家づくり」です!

「おしゃれにしたい」「快適にしたい」「家事を楽にしたい」けど「できるだけ安くすませたい」

こんな価値観に合う方にきっと参考になりますので、ぜひ記事を見ていってくださるとありがたいです♪

注文住宅でよくある“見落とし費用”一覧

具体的にどんな費用が見落とされがちなのでしょうか? ここで、代表的なものをリストアップしてみましょう。あなたの今の見立てには見落としてる観点はありませんか?

建物本体以外にかかるお金(付帯工事・申請費など)

実際明細を見てみないとわからない費用が以下の内容です。概算見積もりの時は「坪単価」×「坪数」でざっくり計算されていることがほとんどで、そのタイミングでは過去の平均的な価格や標準仕様内の価格で計算されていることが多いです。

実際はすべて設備を積み上げた結果と建築にかかる申請費などが個別に加算されるため、後から明細を見て何この費用とならないようにチェックしてください。

  • 付帯工事費: 屋外給排水工事、電気・ガス引き込み工事、仮設工事(電気・水道・トイレ)、地盤調査費など。これらは本体価格に含まれないことが多いです。
  • 各種申請費用: 建築確認申請、登記費用(表示登記・保存登記・抵当権設定登記)など、法的な手続きにも費用がかかります。
  • 諸経費: 設計料、現場管理費など、ハウスメーカーや工務店によって計上方法が異なります。

土地購入時の費用(仲介手数料・登記・税金)

土地から購入する方は、さらに注意が必要です。
特に土地を購入後、家を建てるまでにも不動産取得税がかかりますが、後から建物が建つ場合は免除される場合があるので、不動産の取得時だけではなく取得後も比較的早い段階で税金の話があることは覚えておくとよいです。

また私のケースなのですが古い土地の場合土地の今日感染通りに外壁が設置されていない場合外壁の建て替えや、坂道に接ししてる土地の場合、盛り土を先に工事でする必要があるので参考までに記載しておきます。

  • 仲介手数料: 不動産会社を通して土地を買う場合にかかります。(土地価格の3% + 6万円 + 消費税 が上限)
  • 登記費用: 土地の所有権移転登記にかかる登録免許税や司法書士への報酬。
  • 税金: 不動産取得税、固定資産税(日割り清算分)。
  • (法面の場合)盛り土:建物を坂道に対してまっすぐにするため、今ある土以外に追加で土をもってくる費用
  • (土地の境界線をやり直す場合)外壁工事:境界線が内側に入っていたりして今ある外壁を立て直すための費用

住宅ローン関係の費用(保証料・印紙税・火災保険など)

住宅ローンを利用する際にも、様々な費用が発生します。 住宅ローンは建物の価格だけではなく銀行にローン保証料や融資を受けるにあたっての融資手数料が各社設定されています。

なので多くの会社で建物価格×数%の手数料が設定されているため建物を大きくしすぎるとその分手数料も大きくなるのできをつけてください。

  • ローン保証料: 保証会社に支払う費用。一括払いか金利上乗せ型かを選べます。
  • 融資手数料: 金融機関に支払う事務手数料。
  • 印紙税: ローン契約書(金銭消費貸借契約証書)に貼る印紙代。
  • 火災保険料・地震保険料: ローン期間分を一括で支払う場合が多いです。保険内容によって金額は大きく変わります。

ライフライン整備(上下水道・ガス引き込み・浄化槽)

土地によっては、生活に必要なインフラ整備に追加費用がかかる場合があります。
もともと都市ガスや上下水道が引き込まれている土地だったら問題ないのですが、まだ建物が建ったことがない、もしくは、一回建て壊しの際に道路まで管を戻している場合、家までの引き込み工事が発生します。

建物の形によっても今までの本管が使えないケースもあるのですが、そのために家の形を制限されるのもアホくさいなと思い、我が家は気にせず設計しました。

  • 上下水道引き込み工事: 前面道路に本管がない場合、高額になることも。
  • ガス引き込み工事: 都市ガスかプロパンガスか、引き込み状況によって費用が変わります。
  • 浄化槽設置費用: 下水道が整備されていないエリアの場合に必要です。

外構・家具・カーテンなど「住み始めてからの出費」

家づくりをするさい、多くの住宅会社で外構、カーテン(カーテンレール含む)、家具は見積もりに入りません。
追加が支払うことで対応はしてくれますが、施主自ら別の会社に頼むケースも多いようで、いまいちイケている外構やカーテンをとりあつかっていない感じでした(これはローコスト住宅だけの問題かもですが)

以外に住み初めに必要なお金もありますので、その点をお話しします。

  • 外構工事費: 駐車場、門扉、フェンス、庭、植栽など。後回しにしがちですが、防犯やプライバシーにも関わります。
  • 家具・家電購入費: 新居に合わせて新調する場合、まとまった出費になります。
  • カーテン・ブラインド: 窓の数だけ必要です。意外と見落としがち!
  • 照明器具: シーリングライト、ダウンライトなど。
  • 引っ越し費用: 距離や荷物の量、時期によって変動します。

我が家が実際に「見落としかけた費用」

「理論は分かったけど、実際はどうなの?」と思いますよね。ここからは、私たち家族がローコスト注文住宅を建てる際に、リアルに見落としかけた(危なかった!)費用について、恥ずかしながら告白します。

双子の子育て視点で見えた「後回し費用」

我が家は元気いっぱいの双子がいるのですが、当初の計画では「2階のエアコンは、大きくなってから付ければいいか」と考えていました。

しかし、いざ引っ越してみると…1階に取り付けてもらった大きいエアコンだけではさすがに2階全部までは対応しきれず、結局すぐに2階にもエアコンを設置しました。

カーテンも後付けで対応するつもりでしたが、思っていた以上に日の光が朝降り注ぐことに気づき、結局引越しして数日の間に寝室に遮光カーテンを別で設置したので、注文住宅は建てて終わりではなく、快適に過ごすためにいろいろと出費がかかることを身に沁みました。

「土地購入」に潜む罠

私は縁もゆかりもない千葉県の土地を購入して、ローコスト住宅を建てたのですが、そもそも土地購入時に手付金やつなぎ融資をしなければいけないことをすっかり忘れていました、、、

また私が購入した土地は再度土地の境界線を測りなおすと、隣家の境界線がそれぞれ私の家に入り込んでおり既存の外壁だと、うちの土地面積が小さくなっていました。そのため先行工事として、外構会社に既存の外壁の取り壊しと、新たに外壁の設置をお願いすることになり、先行工事は住宅ローンに含まれなかったので、すべて現金で用意する必要がありました、、、

土地は契約するだけ!!と思っていた私は全くその準備をしていなかったので、土地を購入する際は境界線は大丈夫なのか、盛り土の必要はあるのかと先行工事の有無と、併せて手付金の支払いもあることを皆さんにしっかりとお伝えしたいです。

コーギーとの暮らしで必要だった追加設備

我が家の愛犬のコーギーとの暮らしも、家づくりで考慮すべき点でした。一応ダイケン?の小型犬が滑りにくいフローリングをオプション料金を支払ってリビングは滑りづらくしたのですが、コーギーのような中型犬ではほとんど意味ありませんでした、、、泣

足になるべくひっかからないように高さにも注意して家づくりをしています。以下がコーギーとの快適ライフのために私たちが対応した内容です。

  • フロアカーペット: コーギーは腰に負担がかかりやすい犬種。標準のフローリングではなく、ペット対応の滑りにくい床材に変更しましたがほとんど意味をなさず結局ホームセンターでフロアカーペット(ペット対応)のものを購入し自分たちで張りました。(追加費用発生!)
  • 腰高の位置にあるコンセント: コードをかじられないように、コンセントの位置を高くしました。
  • 庭のフェンス: 脱走防止と安全のため、しっかりとしたフェンスは必須でした。(外構費用アップ!)
  • 足洗い場: 散歩後の足を洗うスペースを玄関近くに設けました。(これもオプション)

ペットとの暮らしを考えている方は、ペットの種類や習性に合わせた設備費用も、忘れずに予算に入れておきましょう。

見落としを防ぐためにやるべき3つのこと

「じゃあ、どうすれば見落とし費用を防げるの?」と思いますよね。我が家の経験から、特に効果的だった3つの対策をご紹介します。

1. 家づくり前(土地購入)と家づくり、家づくり後の費用を分けて見積もる

家づくりにかかる費用は、大きく分けて3つになると思っています。
この3つをごちゃ混ぜにせず、それぞれ分けてリストアップし、予算を立てることが重要です。

特に土地購入なんて早々にするものではないと思うので、自分の土地は大丈夫か?と今一度不動産会社に確認してみるとよいです。
土地購入がないと始まりませんが、土地購入に思ったより(先行工事、手付金、地盤改良費)がかかったので土地購入時に思ったよりお金がかかることは認識しておいた方が良いです。

2. 契約前に「総費用一覧表」を出してもらう

ハウスメーカーや工務店との打ち合わせでは、必ず**「建物本体価格以外に、最終的に引き渡しまでにかかる全ての費用を記載した『総費用一覧表』を作成してください」**とお願いしましょう。

もしくは、概算見積もりの段階でこの概算にはなんの項目が含まれての概算なのか?は確実に聞いておくことをお勧めします。

特にハウスメーカーの場合、ハウスメーカー側の常識として、建物の価格しか入っていないことが多いです。
例として、土地価格、地盤改良費、銀行に支払う諸費用、外構費用は入っていないなんてこともザラにあるので先手先手で費用の内訳を確認しておくようにしておきましょう。

さらに口頭での説明だけでなく、書面またはメールで形あるもので受け取ることも大切です。「言った・言わない」のトラブルを防ぎ、見落としがないか客観的にチェックできますし、項目に不明な点があれば、遠慮なく質問することが大切です。曖昧な回答しか得られない場合は、少し注意が必要かもしれません。

3. 「後で買えばいい」は本当に正解か?

見落としかけたところでも話しましたが、住宅ローンを抑えるために「カーテンや外構は、住み始めてからゆっくり考えよう」「家具はとりあえず今あるものを使おう」… こう考える気持ち、よく分かります。でも、本当にそれで大丈夫でしょうか?

  • 外構: 防犯面やプライバシーの観点から、早めに整備した方が良い場合が多いです。後から工事すると、費用が割高になることも。
  • カーテン: ないと夜、外から丸見えです! サイズを測ったり選んだりする手間もかかります。
  • 家具・家電: 新しい家に合わない、サイズが違うなどで、結局買い替えることになるケースも。

もちろん、全てを最初から完璧にする必要はありません。しかし、**「本当に後回しにしても大丈夫か?」「後でやると、逆に費用や手間がかからないか?」**という視点で、冷静に判断することが重要です。

私は子どもがいたこともありますが、すぐに保育園に入れず、自宅で保育しながら、外構やカーテン設置をする羽目になり、当然ながらスムーズに対応できることもなく約1か月そのままで外構などは放置していました・・・

住宅ローンの借入額だけで家を決めてはいけない理由

「住宅ローン、〇〇万円まで借りられますよ!」と銀行に言われると、つい「じゃあ、その金額で建てられる家を探そう!」と考えてしまいがちです。しかし、これは危険な考え方かもしれません。

月々返済額ベースで考えるのが正解

重要なのは、「いくら借りられるか」ではなく、**「毎月、いくらなら無理なく返済し続けられるか」**です。

今の家賃と同じくらいの返済額なら大丈夫、と思っていませんか? マイホームを持つと、固定資産税や都市計画税、将来的な修繕費の積み立てなど、賃貸にはなかった費用が発生します。これらも含めて、余裕のある返済計画を立てることが大切です。

子育てや生活費とのバランスを取るシミュレーション

特に子育て世帯は、将来の教育費や養育費の増加も考慮に入れる必要があります。子供の成長に合わせて、食費やレジャー費だって変わってきますよね。

「住宅ローンの返済はギリギリだけど、なんとかなるだろう」という楽観的な見通しは禁物。将来のライフプランの変化も踏まえて、家計全体のバランスをシミュレーションしてみましょう。家づくりのためだけに相談するのはあまりお勧めしませんが、家計全体について相談されるのであれば、ファイナンシャルプランナーに相談するのも良い方法です。

ローコスト住宅で「必要十分」を見極めた我が家の例

我が家も、当初は「せっかく建てるなら、あれもこれも…」と夢が膨らみました。しかし、上記のシミュレーションを通して、「本当に必要なものは何か?」を見つめ直しました。

結果的に、いくつかのオプションは諦めましたが、**「今の私たち家族にとって、必要十分な広さと設備」**を備えた、身の丈に合ったローコスト住宅を選ぶことができました。無理のない返済計画のおかげで、住宅ローンのプレッシャーに追われることなく、日々の生活や子供たちとの時間を楽しめています。

「豪華さ」よりも「暮らしやすさ」と「家計の安定」。これが、私たちが出した答えでした。

まとめ|後悔しない家づくりは「情報」と「準備」がすべて

ここまで、注文住宅、特にローコスト住宅における「見落とし費用」について、具体的な項目と対策、そして我が家のリアルな体験談をお伝えしてきました。(高額なハウスメーカーでは外構含めてハウスメーカーが家と土地すべてでデザインするものという考えを持っているところもありこういった見落としポイントは防ぎやすいです)

家づくりは、本当に大きなお金が動く、人生の一大イベントです。だからこそ、「知らなかった…」という後悔だけはしてほしくありません。後悔しない家づくりを実現するために最も大切なのは、**「正しい情報を集めること」そして「十分な準備をすること」**に尽きます。

あなたの家づくりが、後悔のない、最高の思い出となることを心から願っています!

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