間取り

注文住宅の間取りの決め方|初心者でも失敗しない7つのコツと成功事例

「注文住宅は自由に決められる」と聞くとワクワクしますよね。でも実際には、決めることが非常に多く特にこれを決めないと始まらないのが間取りです。

色々実例などは見るけど結局「何から考えればいいの?」「間取りってどう決めるの?」と悩む方がほとんどだと思います。

こんな話をしている私もそうでした。気になる間取りを組み合わせてみましたがしっくりこない・・・しかも、一度建てたら簡単にはやり直せないのが家づくり。だからこそ、間取りの決め方が家の満足度を大きく左右すると住んでみて実感します。

本記事では、初心者でも失敗しないための基本ステップから、後悔しないコツ、リアルな体験談まで徹底解説します。

理想の住まいを実現するための第一歩を、ここから一緒に踏み出しましょう!

我が家のコンセプトは「子どもにもお財布にも優しい家づくり」です!

「おしゃれにしたい」「快適にしたい」「家事を楽にしたい」けど「できるだけ安くすませたい」

こんな価値観に合う方にきっと参考になりますので、ぜひ記事を見ていってくださるとありがたいです♪

注文住宅の間取りの「決め方」

設備や外壁などの建材は正直出番は結構中盤~後半あたりで家づくりの前半で出てくるのが「予算」と「間取り」です。

間取りが決まれば家のサイズが決まるのでニアリーイコール住宅の価格もおおよそ決まります。

そんなとても重要な間取りですが“決め方”がとても重要です。見た目や広さだけでなく、暮らしやすさや将来性もふまえて、しっかりと段階を踏んで進めることがポイントです。この章では、理想の間取りをつくるための考え方と、その出発点を解説します。

まずは全体像をつかもう!間取り決定の3ステップ

間取りの決定は、いきなり図面を描くと素人が書いたサイズと設計士が書いたサイズが大きくかけ離れてしまい何度も書き直すことになるので以下の手順で進めるのをお勧めします。

  1. 「どんな暮らしをしたいか」を家族で話し合う
  2. モデルハウス見学や間取り事例のチェックを通じて、イメージを具体化する
  3. 設計士やハウスメーカーに相談してプランを形にしてもらう

結構多くの方は1をせずに自分が住みやすいと想像する間取りを書いて、その後夫と妻同士であれは必要なかった、これは必要だったと手戻りすることになるので一緒に住むパートナーとまずはどんな生活にしたいかを話し合い同じ目標地点を見つめることが先決です。

私たちの例

私たちは共働きかつ、当時夫のけいは、朝早くから夜遅いと0時を跨ぐような働き方をしており結構な時間を仕事に割かれていていました。
空いている時間は子どもの面倒を見ていましたが繁忙期は手も借りられないほどだったので、その経験から1人でも家事も育児も楽にできる導線はマストにしよう。と話していました。

夫のけいも機能性や利便性にこだわりを持つタイプだったので、家事も育児も楽な設計には非常に賛成してもらえました。

一方で個人の部屋を当初あまり用意する予定が無かったのですが、上記のような仕事の部屋は別でほしい夫と、最悪寝室で机を構えればいいと考えていた妻のまーで意見が食い違いあったりもしましたので、最初にこういった何が必要としていて、何を必要としないのかを話し合えたことは非常に良かったと感じます。

実際のところ設計士と間取りを形にしていく段階でも夫婦間で話し合いになったとたん揉めるケースを散々見てきたけど我が家はそれが無かったので打ち合わせもとてもスムーズでした!と言ってくださりました。

注文住宅の間取り、失敗しないための7つのチェックポイント

理想の家を建てるには、注意すべきポイントを事前に知っておくにこしたことはありません。

実際にあこがれだけで間取りを採用した結果使わなかったケースも多くあると聞きます。
この章では、失敗を防ぎ、満足度を高めるための7つのチェックポイントを紹介します。生活動線や収納、日当たり、将来の変化など、今と未来を見据えた間取りのヒントにしてもらえれば幸いです!

生活動線を最優先で考えよう

家事は楽であれば楽に越したことはないですよね。

なので第一に生活を今の間取りで快適かどうか、移動がスムーズに行える動線かをぜひイメージしてください。たとえば、洗濯物の場合、1階に洗濯機があり、干すのは2階廊下で畳む場所がなく、畳んだ洗濯物は各部屋に収納する。となると毎日結構億劫になります。

我が家は脱衣所を広めにとり洗濯物をすぐに干せる状態にしつつ、脱衣所の隣をファミリークローゼットにしているのでほとんど折りたたむものなく干した後はすぐに収納できて毎日数分は節約できています。

毎日のちょっとしたストレスは積もっていつか爆発すると思っていますのでまずは「見た目」よりも「動きやすさ」を重視することが大切だと思います。

収納は“足りない”が一番の後悔ポイント

間取りで後悔が多いのが「収納スペース」です。

住み始めてから「もっと作っておけばよかった」と気づく人が本当に多いのです。

特に季節物や日用品など、普段は目につかないものほど、収納場所がないと家中が散らかりがちになりますし、リビングに収納を付けない方も多いのですが、個人的には絶対に合った方が良いです。基本的に家族で過ごすのがリビングの場合収納がないとわざわざ別の部屋に収納をしなければならないか、リビングに放置しっぱなしになり見た目も良くないので収納は各部屋に最低1つは用意する気持ちがあった方が良いです。

日当たりは忘れてはいけない

最近では電気代も高騰しているのでできるだけ、太陽の自然光などで室内環境を良くする家も多くなっています。

リビングを南向きに設置する場合、軒を短くすると夏はとても暑くエアコンをかけないとどうしようもなくなります。
なので設置する部屋と軒まで意識してどの部屋をどこに配置するのかを決めていきましょう。

また窓は熱を良く通すので今は窓をつけすぎない家も多いのですが、窓が無いと日がはいらない暗い部屋になるので窓のサイズも合わせて確認しておくと良いです。

パッシブデザインも流行っており設計士さんに頼むと考えてくれるので是非積極的に力を借りましょう。

将来の家族構成やライフスタイル変化も視野に

今の暮らしだけを基準に間取りを決めると、将来「こんなはずじゃなかった」と感じることがあります。

子どもが増えたり独立したり、親との同居、在宅勤務の開始など、ライフスタイルは年々変化します。

ベストなサイズは結構考えるのが難しいのですが、我が家の場合2階建てで2階に趣味や仕事部屋と子ども部屋を用意し、子どもたちが巣立った後は1階でも過ごせるような設計にしています。

賃貸のように住み替えができない分柔軟性の高い間取りになっているかも見ておきたいところです。

「見た目重視」はあとで後悔するかも?

話題の回遊動線や、中二階、大きな吹き抜けなどは建売ではあまり見かけないので注文住宅らしいことから人気があります。

SNSでも便利やおしゃれにする方法として紹介されている間取りをうのみにするのはちょっと待ってください!

注文住宅だからこそ採用したい気持ちはわかりますが、吹き抜けはエアコンの効き目を効率的にするための工夫が必要だったり、窓などの仕切りが無いがゆえに音が響きやすいこと、料理している臭いが部屋中につきやすかったりします。

解放感という意味では吹き抜けは非常にメリットですが、一方で上記のようなデメリットがあります。

吹き抜けだけでなく回遊動線も廊下面積を多くしてしまう。ドアの前には何も置けないなどデメリットがあるので、メリットとデメリットを比較してどちらを採用するか家庭内で考えておくと良いです。

音の問題を考慮した部屋の配置にしよう

住んでみてから意外と気になるのが「音」の問題です。たとえば、リビング横に子ども部屋を隣接させていると最悪寝かしつけた後起きてきてもすぐに対応できる!!と思っていても逆に隣接しているため普段快適に過ごしたかったリビングで極端にテレビの音を小さくしなければならなかったりするので、部屋の組み合わせには頭を悩ませます。

また水回りは水が通る音が意外と響くので、1階と2階の水回りは同じ位置になるべく配置しなければ夜中に回す洗濯機の音が2階寝室に響いたりします。(我が家の子供部屋のことです・・・・泣)

まだ我が家は敏感な方ではないのであまり気になっていませんが、音に敏感な方は住んでみないとわからない分注意しておきましょう。

家具や家電のサイズを事前に測っておこう

図面上では広く見えても、実際に家具や家電を置いてみると「思ったより狭かった…」と感じるケースはあるあるです。

冷蔵庫くらい大きければ図面にした際に参考として記載してもらえるケースもありますが、基本的には自身で計測してそのサイズが入るのか否かを調べておく必要があります。

特にキッチンボードのよこに冷蔵庫をピッタリサイズで考えた設計の場合、冷蔵庫の買い替えが必要な時に、既に廃盤になっていたり、修理をしようにも非常に高額になったりと思った通りにならなかった・・・なんてこともあります。

我が家は冷蔵庫はそのまま持ってきましたが、今冷凍庫を買い足しており、冷凍庫を買い足すイメージをしていなかったので、微妙な位置に冷凍庫を置いています・・・チーン(;_;)

注文住宅の間取りはどう伝える?設計士との上手な付き合い方

理想の間取りを実現するには、設計士とのコミュニケーションがとても重要です。結構あるあるなのが、1回の打ち合わせで長い時間設計についてお話しするので、「伝えたつもり」が「伝わっていなかった」というケースは少なくありません。

うまく伝えるためには、自分たちの希望や優先順位を整理し口頭だけではなくわかりやすく設計士に共有することが大切です。また、○○をつけたい。とだけ伝えると確かにつけてくれるのですが、背景までは設計士も理解してくれなかったりするので、要望と合わせてどんな暮らしをしたいのかという“背景”を伝えましょう。
理想の間取りにするためにこの章では、後悔しないための「伝え方のコツ」を紹介します。

「伝えたいこと」を整理する方法とフォーマット

理想の間取りをつくるには、自分たちの希望を「見える化(ひいては、明文化)」することが大切です。

まずは家族でやりたい暮らしを話し合い、「絶対に譲れない条件」「できれば叶えたいこと」を整理しましょう。そのうえで、注文住宅のテーマや、テーマを実現するために夫、妻、子どもで優先したい事項を箇条書きの要望リストや優先度を付けたチェックシートにまとめておくとGOODです♪

意外と周りのみなさんは口頭かつその場その場でほしい要望だけをお伝えするケースがありますが、いい住宅にするためにはまず理想とする軸が必要になります。

イメージを正確に伝えるコツ(写真・図・要望書)

間取りの要望は言葉だけでは伝わりづらいため、画像や図をを積極的に使用して視覚的に共有するのが効果的です。

私たちの場合はキッチンであれば、調味料ストッカーを作りたい!と言っていましたが、単にレンジ横に小物入れを作ればよいのかはたまた、キッチン横の壁を磁石がくっつくタイプの壁紙にして、ストッカーはすべて壁に収納したいのか、はたまた別の方法かなど1つの言葉をとっても受け手と認識齟齬が起きるケースがあります。

その場合instagramやピンタレストはスクショまたは保存して事例写真をためておくと、設計士も理解してくれるのと、イメージを伝える手間もなくなるので打ち合わせ時間も短縮できます。

私たちはスプレッドシートにキッチン、リビング、脱衣所などで間取り別にどんなことをしたいのか写真と要望を合わせて設計士にお伝えして、instagramどおりにならなくてもよいので、要望が叶えられる方法がないか一緒に考えていました。

申し訳ないけど、納得いくまで最後は打ち合わせする

私が設計に聞いた話、間取りや設備、仕様などをすべて決めるためには、合計4回、1回あたり2~3時間の打ち合わせをするとのことでした。
私たちの場合は、途中で間取りの一部を変更したいとなったので合計5回になってしまいましたが、大体合計で12時間は打ち合わせに使用すると思ってください。

時間にするとだいぶ長くて結構しんどいですよね・・・

初めてのことかつ、打ち合わせまでに結局こちらも情報収集をするので実際間取りなどすべて決めるために割く時間は2倍くらいは要すると思います。

そのため、打ち合わせが続いてくるとついつい「まぁ大丈夫か・・・」という油断が生まれてしまい。いいですよ!と話していた内容が次回の打ち合わせ確認するとめっちゃ変!!となっていることもあります。

その時は設計士には申し訳ないですが、改めて修正させてもらい再度打ち合わせしなおす勇気を持ちましょう。
つい今までの話し合いの時間が無駄になる、、、設計士に迷惑がかかる・・・と言い出しづらくなりますが決して安くないお金を払っているのでそこは遠慮せずに打ち明けましょう。

もしその場で悩む場合は、決定できないのでかえってメールで返信しても大丈夫ですか?と冷静になる方法もあります。
ただしこの場合はいくつも論点があるとメールでは設計士も困るので、1つか2つだけなら有効です。

建築条件付きの注文住宅は土地購入後から建築までの期間が定められているケースが多いので、一度決めたものは戻せないまたは、再度打ち合わせする追加費用がかかるといわれるケースもありますのでご注意ください。

【体験談あり】我が家の成功事例と「やってよかった」間取りアイデア

この章では、双子子育て中に建築した我が家のやってよかった間取り事例をご紹介します。リアルな体験談を通して、自分たちの暮らしに役立つアイデアを見つけてください。

広めの脱衣所、ファミクロ、浴室を隣接

子育て中に時間はたくさんあって困りません。
特に選択などの毎日にする家事は楽にできればできるほど積み重ねた時間は大きくなります

そのため我が家では広めの脱衣所をランドリールームと併用しており、洗濯物を干した後はすぐにファミクロで収納できる間取りを採用しています。

またファミクロは基本的にハンガーでつるすタイプのみを採用しており、一度洗濯物で干した洗濯物を折りたたまずファミクロに持っていくだけという工夫もしています。

洗濯物関係は近くにまとめるのは非常に生産性が爆上がりします。

玄関からファミクロ、脱衣所までの廊下を作った

子どもが小さいこともあり、外遊びはだいぶ泥だらけになります笑

一応着替えも持っていくのですが隅々まで汚れを落とせているわけではないので、そんな状態でリビングでくつろがれようものなら発狂してしまいますww

なので私たちは玄関から先ほど紹介したファミクロを通って脱衣所までリビングを介さず通れるようにしています。

そうすることでなるべく汚れを家の中に持ってこない=掃除を楽にするようにしています^^

パントリーは何かと便利

決して大きなパントリーでなくてもよいのですが収納問題を解決する1つの方法としてパントリーは多機能で便利です。

食材のストックのほか、掃除機置き場やキッチンペーパーのストック収納などあまり来客があった際に見せたくないものをリビング近くで保管できるのはなかなかよい間取りだったと住んでみて感じます。

今は小さい家が流行っておりパントリーも小さい家庭が多いですが、個人的には2畳くらいあってもなんだかんだで使用すると思います!

うちは冷凍庫を後から置くようになったり、ふるさと納税でティッシュ箱を大量にストックしたりでなにかと重宝しています。

まとめ|後悔しない間取りの決め方は「最初の準備」がカギ!

注文住宅の間取りは自由なぶん、決めることが多く、迷いやすいものです。だからこそ、家族で目指す方向性を合わせ、情報を集め、具体的なイメージを設計士と協力して形にしていくという3ステップをしっかりと行うことが大事です。

ローコスト住宅はお値段が安いからこそわざわざ追加で収納をつりたくない・・・という気持ちが出てしまうケースもありますが、予算をケチった結果住みにくい家になってしまうと本末転倒です。

失敗しやすいポイントを回避しながら、設計士と二人三脚で理想の形に近づけていきましょう。家づくりに「絶対に後悔しない完璧な正解」はありませんが、「自分たちにとっての最適解」はきっと見つかります。このガイドが、あなたの家づくりのヒントになりますように。

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