家づくりの流れ

子育てでも安心!育児中の家づくりスケジュール&実践のコツ

家づくりをするきっかけの多くは子育てをより良くしたい!からではないでしょうか?

私たちも双子が3歳になることをきっかけに保育料もかからなくなるためそろそろ定住するエリアを決めたいとなりローコスト住宅を建築しました。

ただ育児をしながらマイホームを建てるのは「想像以上に大変!」でした。。
土地探しや設計プラン、役所手続きなど、子育てと並行するスケジュール管理は一歩間違えると生活がパンクしがち。なんなら私たちは少し役所の手続きに失敗して、近くの保育園に入れず車で送り迎えが必須の保育園に入ることになりました・・・泣

そこでこの記事では、育児中でもムリなく進められる「家づくりスケジュールの全体像」と、実際に私が失敗した経験や時短テクニックを交えたノウハウをお伝えします。

これから土地探しを始める方や、千葉県でローコスト住宅を検討中の方に役立つ内容を盛り込みましたので、ぜひ最後までお付き合いください。

我が家のコンセプトは「子どもにもお財布にも優しい家づくり」です!

「おしゃれにしたい」「快適にしたい」「家事を楽にしたい」けど「できるだけ安くすませたい」

こんな価値観に合う方にきっと参考になりますので、ぜひ記事を見ていってくださるとありがたいです♪

家づくり開始前の準備と心構え

まずは家づくりの前に事前の準備についてお話します。

私たちのようにまず家づくりをする理由について話しておくと良いです。我が家は夫のけいが、全国転勤の企業に勤めていたため、これまで全国を転々と移動してきました。保育園がそのたびに代わり友達とも別れなければならない環境が時によっては幼馴染ができないのでは?ここが自分たちの帰ってこれる場所。というものがないのが寂しいかもしれない。という思いから「子育て環境を最優先」に家づくりをしたいと考えるようになりました。

ただ購入と賃貸でどっちがお得?と再々こすられている議題があるように購入は基本的に負債になることを思うと、万が一があった時は引越しも検討できる予算で建築することを決めました。

そうなると、都内の土地では極小地しかなく、当時コロナ真っ只中だったこともあり、リモートワークが普及し、最悪都内に出社になっても通勤できる距離なら我慢しようと、千葉県に住むことに決めました。

私たちのように目的から場所を選ぶケースもあると思いますし、地元に帰るケースや実家に行きやすいところなど色々な目的があると思います。
そういった場合に備えて以下のような内容を事前に整理しておくと良いです。

  • 目的と優先順位の整理
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    子どもの学区、保育園の距離、通勤時間を考慮し、「子育てしやすい立地」を最優先に。そして最悪歩いて帰れる距離を条件に(出社があるケースのため)駅から徒歩でも帰れる場所の条件のエリアを狙いつつ価格帯を比較しました。
  • おおまかな予算感を把握
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    ローコスト住宅の定義にもある「価格の内訳」を理解。坪単価だけでなく、外構・諸費用も含めた総額を最初に見積もり、見積もり漏れを防ぐ。
  • 情報収集方法と業者選び
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    インターネット検索だけでなく、モデルハウス見学や地元の住宅フェアにも参加。ハウスメーカー・工務店の両方を比較し、施主支給を断念した経験から「無理なく依頼できるプラン」を優先しました。
  • サポート体制の確保
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    双子の昼寝時間を確保するために、打ち合わせ時間を午前に集中。
    1回の打ち合わせが数時間にまたがるので、育児を両親などに頼める場合は頼んでもよいかもです。

このように「準備と心構え」をあらかじめ整えておくことで、家づくりの初動がスムーズになります。

土地探しのちょっとした裏技も記載した土地探しのコツはこちらの記事をご覧ください。

双子育児×ローコスト住宅のスケジュール概要

ローコスト住宅を建てるには、というより注文住宅を建てるには全体でおおよそ10ヶ月~17ヶ月くらいかかると思います。
我が家が打ち合わせを1回多くして大体家づくりを検討してから12~13カ月ほどかかりました。

双子育児中のスケジューリングでは、余裕を持った工程管理が必須です。私の場合、以下のようにフェーズを分けて進めました。


  • 情報収集~着工前(約6~11ヶ月)
    1. モデルハウス見学・資料請求(2~3ヶ月)
    2. 土地探し・契約(1~4ヶ月)
    3. 設計プラン打ち合わせ・見積もり確定(2~4ヶ月)
    4. 役所手続き・近隣への挨拶(1~2ヶ月)
  • 着工~引き渡し(約4~6ヶ月)
    1. 地鎮祭・基礎工事(1~2ヶ月)
    2. 上棟~屋根・外装(1~2ヶ月)
    3. 内装・設備工事(1~2ヶ月)
    4. 竣工検査・引き渡し(1ヶ月)

全体で10~17ヶ月の間に双子育児のイベント(運動会、発表会など)も重なるため、あらかじめ保育園の年間行事予定と並行してスケジュールを組むことがポイントです。
特に後半の着工~引き渡しまでは基本的にハウスメーカーと天気次第になりますので大きくスケジュールは前後しません。

比較的早く住み始めたいのであれば、前半の「情報収集~着工前」までを明確化して進めるのがポイントです。

各工程ごとの進め方と双子育児の注意点

モデルハウス見学・資料請求(2~3ヶ月)

家づくりといえばモデルハウスや各種ハウスメーカーに資料を請求することを思い浮かべると思います。

私もSUUMOで見つけた建売住宅の見学と資料請求を同時に行いました。
そのあと、SUUMOの相談カウンターでより幅広い会社の特徴を見たく訪れて、計5社とWEB打合せ、その中から3社住宅会社に訪問させてもらいました。

打ち合わせた後、ここなら任せられる会社の2社モデルハウスを見学させてもらい、最後は概算ではありましたら費用と住環境のクオリティを見比べた結果1社に絞りました。

ここまで見ていただいただけでも結構動いているな。と思いますよね・・・
我が家の場合は、WEB打合せと対面での打ち合わせの時間帯をずらして大体1日長くても2日で済ませることで、ここは1~1.5カ月くらいで行いました。

WEB打ち合わせでは、大体会社紹介くらいしかしていただけないので、対面の打ち合わせ時には、事前に希望の条件をお伝えしてどういった内容の家がいくらで建てられそうか?を話に行ったイメージです。

土地探し・契約(1~4ヶ月)

結構苦戦するのが土地探しです。

SUUMOなどができましたが、いまだに地元で長くやっている不動産屋しか持っていない情報やまだ掲載されていないが、看板が立っていることも土地ではあり得るので、本当に住みたいエリアには足を運ぶことが大切です。

営業みたいですね

千葉県内でもエリアごとと、駅からの物理的な距離、土地の形によって坪単価は大きく変動するため、まずはネット検索と不動産屋訪問で相場感をつかむことが重要です。

土地は売っていなければ買えないので、理想的な土地が見つからなければ永遠に買えません。
そのため理想の条件を出しつつも、どこかで妥協点を探すしかないのが一般的のため、譲れる条件も検討しておく良いです。

さらに希望の土地が出てきたタイミングではつなぎ融資や分割融資の確認をしておくことも重要です。
注文住宅の場合は土地と建物で決済タイミングがずれることを私はすっかり失念しており、危うく契約できなくなるところでした。

つなぎ融資や分割融資の話をする前にはどの金融機関で住宅ローンを借りるのは決めておく必要があるので、土地探しの前には事前審査を候補の複数の金融機関でやっておくのがベターです。

設計プラン打ち合わせ・見積もり確定(2~4ヶ月)

設計打ち合わせでは、事前にinstagramやYoutubeで情報を拾っておいて、土地にフィットする間取りを素人ながらこちらで記載して、設計士さんとすり合わせしました。

間取りでは双子が走り回っても安心な広さと家事を楽にできる観点を最優先にしました。
我が家は自分たちで間取り案を持っていきましたが、設計士さんに事前に希望の条件を伝えておくことで、初回の打ち合わせ時にプランを提示してくれるケースもあります。

打ち合わせ時間が限られているため、設計士さんに作ってもらう場合は対面の打ち合わせまでにメールで間取り案をもらい、どこをどう修正してほしいのかを何回かすり合わせしておくことで打ち合わせを短縮できます。

設計プランでは間取り→ 設備などの仕様 → 窓や外壁、内壁 →電気、コンセントの位置 などを大きなものから始まり最後細かいところまで決める必要があります。

設備は各メーカーを見に行ったり、窓はどの高さに設置するかまで決める必要があり、なかなか時間がかかります。
基本的には標準仕様の設備はハウスメーカーの展示場に置いてありますが、ほかのグレードを見てみたい、取り扱っていない他社のメーカーも検討したい!となると標準仕様からは外れるのでご自身で予約をして各メーカーを見て回ることになります。

そのため、着工前の工程では、ここか土地探しが最も時間を要すると思います。

役所手続き・近隣への挨拶(1~2ヶ月)

設計プランが固まって初めて正確な建築予算が確定します。

そうすると概算金額で契約した金額と差額で少なからず生じると思うので、再契約を結びなおし、着工に移ります。
建築時期が明確になると、工事が始まるので、騒音問題や今後の人づきあいを考えると、事前に近隣の住民への挨拶をしておくと丁寧です。

我が家は近隣住民の方にご挨拶と食器用洗剤、タオルセットをお渡ししました。

そして結構忘れがちなのが、保育園や転校などの役所への申請です。

特に3歳までの未就学児は1~3歳までの先生が1人あたりにお世話できる人数が少ないため、結構入園できる園が限られると思います。
我が家は少なくともそうでした。かつ、我が家は双子なので、1人空きがあってもあまり意味がなく、2人空きがなければ応募すらしなかったので、結局遠くの園まで通いました。

役所の手続きも基本的は引っ越してくることが確実だとわかる書類(建築に関する書類など)があれば手続きができるケースが多いので、ご自身の市区町村の役所HPを事前に見ておくと良いです。

私の住むエリアは、保育園の転園手続きは引っ越してきたタイミングで申請と言われて、結局すぐには園に入れず引越しから2カ月は自宅待機になりました・・・

引き渡しから夫のけいが、会社を辞めるため約1か月くらい有休を取得していたので育児はどうにかなりましたが、休みでなかったとすると引越しの忙しさもあって相当大変だったと思います。

着工から上棟式までのスケジュール管理

着工後の現場確認は、双子を連れて行くと危険かつ時間がかかるため、夫のけいのみで見学させてもらいました。
私たち家族がいけないときは施工管理をされている方から写真を定期的に送っていただくようにして、進捗の確認を行いました。

施工管理の方から写真を送ってもらえるなら行く必要ないのでは?

そう思うこともありますが、必ずしも気になったところを写真に収めてもらえているわけでもないですし、
大工さんと顔を合わせておくことで施主と大工さんの間で少なからず施工不良をやりづらくするような心理的なものはあると思うので、できれば現地に何度か足を運ぶと良いです。

そして地鎮祭や上棟式は我が家はやりませんでした。
頼めば施工管理の方がやってくださいましたが、特に不要と思いかつ設計士さんからも最近はやる人・やらない人半々だと聞き、やらずに迷惑が掛からないのであればやらない。と判断しました。

施工中の進捗確認と育児サポート体制

上棟が開始すると本格的な家の形ができてきます。

その際に、各種電気の設置場所や、大工さん側が作っている中で気になった場所を変更の提案などがあり、上棟後も定期的に現地に伺うことがあります。

WEBでもつなげていただけますが、自分たちが今後住むことを思うとリアルな問題は現地で見たほうが、より自分事として考えれると思うので基本的には現地で話あうことをお勧めします。

内装工事や配管確認など、細かい工程チェックはスマホにあるあるを調べてメモしておき、1つ1つをチェックしていきました。

基本的に設計時の通り作っていただいていますが、時々これ、スイッチの位置逆じゃない?、1つ前の電気の位置になってる。なんてこともあるので、どこかが違っているものと思って確認すると良いです。

引き渡し・入居までの最終準備

竣工検査では「設備の不具合チェック」が必須です。

基本的には契約者と施工管理の方で設計書通りに作られているか、気になる点がないか、設置した設備はちゃんと起動するのかが確認ポイントです。

半日くらいは時間がかかるので、もし小さい子がいる家庭は一時保育などを使用するのが良いかもしれません。
我が家は2人とも2歳になっていたので両方連れて行きました。

ぐずり始めたら妻のまーに一旦任せて、住宅の周りを散歩したり、車の中でお菓子を食べたりしてなんとか対応しました。

問題がなければ決めた日程で後は引き渡しのみです。引き渡し日には引越しも併せて行う方が多いので引き渡しを決めるのと同時に引っ越し会社にも連絡しておきましょう。

忙しいママ向け実践ノウハウ&スケジュール管理術

育児と家づくりを両立させるには、タスク管理と外部リソースの活用がカギです。以下の工夫で、子育ての負担を減らしつつ効率よく進める方法をご紹介します。

  • タスクの優先順位づけ
    家づくりタスクは「土地見学」「見積もり取得」「打ち合わせ」など。育児タスクは「保育園送迎」「食事準備」「習い事サポート」など。家族で暮らす家なので、我が家は基本的に共有カレンダーでそれぞれのタスクを入力し、共有して抜け漏れを防ぎました。
    この時に重要なのが、タスク管理アプリではなく、カレンダーでタスク管理を行ったことだと振り返って思います。
    タスク管理だけだといつまでに何をやるのかの「いつまで」が結構あいまいになってしまうのをカレンダーに登録することで防げました。
  • カレンダー共有&リマインダー活用
    カレンダーはtimetree というアプリを使っています。
    保育園の行事から、会社の予定、住宅会社との打ち合わせなど一元管理。
    リマインダー通知もあり、便利です。メモやリンクも乗せられるので、仮に○○会社と打合せ と予定に入れた場合WEB会議ツールのリンクも載せられます。
  • ハウスメーカーの方と仲良くし、気軽に連絡できるようにする
    住宅は基本的に契約してから引き渡しまでに1年はかかります。そうするとその期間ずっと1人のお客さんの対応に追われると会社として立ち行かなくなるので、契約した後に結構対応が淡白になりやすいです笑
    性質上そうだとしても、人によってずっと対応が良い人もいるので、契約後も比較的柔軟に対応いただくためには、やはりハウスメーカーの方と仲良くしておくに越したことはないです。
    そうすることで、頻度高く施工の状況を送ってほしいなどお願いをしても対応いただけることもありますし、双方の信頼関係が重要だと思います。
  • 外部サポートの賢い使いどころ
    外部のサポートのうち、我が家は随時で一時保育を活用していました。
    基本土日休みで打ち合わせが土日に固まることが多く、ただ世の中のほかの方も土日で打ち合わせを入れたい方が多いので自分たちの希望する時間帯をとれないことが多いです。
    そうすると打ち合わせだけの時間より友達と遊びたい!と子どもが行ったときには追加料金を支払って一時保育に預けていることもありました。
  • 時には外食、家事代行も使う
    1回あたりの打ち合わせは2時間は平気でかかります。家づくりを経験してみないと、何をそんなに打ち合わせることがあるのか?と思うことがありますが、自分たちが住む家である以上窓の高さはほんとに問題がないか、電球の位置は何かに干渉しないか?ランドリールームは洗濯物を干したときに邪魔な位置になっていないか?など細かなところを気にしだすとほんとーーーに長い時間かかります。
    そのため打ち合わせだけで体力も時間も消耗するので、時には外食や家事代行を使って楽をすることでリフレッシュできます。

まとめ

育児をしながら家づくりをするのは大変ですが、夫婦間で共有できるカレンダーツールやハウスメーカーとはWEB会議、メールを使うことで極力大きな負担をかけずに家づくりすることが可能です。

家づくりには10カ月~17カ月ほどおおよそかかり、打ち合わせ時間を短縮するためには間取りや設備をあらかじめ明確にしておき、設計士さんとの打ち合わせ時間を短縮することがポイントです。

長期戦の家づくりだからこそ、育児中は外部のサポートや時には外食や家事代行を使うことで効率的にかつリフレッシュしながら家づくりを楽しんでもらえればと思います!

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