注文住宅って「自由度が高い」と聞くけれど、実際に建てるとなると何から始めていいのかわからない…そんな不安を抱えていませんか?
私も実際に検討して家が建つまでに何をしたらよいのか、どのくらいの期間見ておけばよいのかがいまいちわからず非常に困りました、、
この記事では、そんなあなたのために注文住宅を建てるために必要な7つのステップを、時系列でわかりやすく解説します。
ただの流れ説明にとどまらず、実際に家を建てた施主の「ここでつまずいた」「こうしておけばよかった」といったリアルな体験談も盛り込みました。
この記事で少しでも家づくりを現実感あるものに感じていた誰ば幸いです!
我が家のコンセプトは「子どもにもお財布にも優しい家づくり」です!
「おしゃれにしたい」「快適にしたい」「家事を楽にしたい」けど「できるだけ安くすませたい」
こんな価値観に合う方にきっと参考になりますので、ぜひ記事を見ていってくださるとありがたいです♪
目次
家づくりの段取りを7ステップで把握しよう【全体像】
注文住宅は自由度が高いぶん、全体の流れがわかりにくく感じる方も多いかもしれません。実際、SUUMOなどで全体像はわかるのですが、実際に立ててみるとそんな細かいところまであったのか!!と気づくのが遅くなったがゆえに危うく支払いができなくなりそうなことがありました。
この流れを把握しておけば、各段階でやるべきことが明確になり、不安もぐっと軽くなります。資金計画から始まり、土地選び、プラン決め、工事、引き渡しまでの流れを時系列で解説しますので、これから家を建てる方はぜひ参考にしてください。
ステップ1|資金計画と住宅ローンの準備をする
家づくりの最初のステップは、お金の不安を取り除くこと。千葉県でローコスト住宅を検討し始めたとき、「本当に返していけるのか?」という不安が一番大きかったです。自己資金をどのくらい使うか、月々の返済額はいくらが無理のないラインか、住宅ローンの金利タイプはどう選ぶかなど、決めることは山ほどあります。
私自身は建築当初サラリーマンだったので固定的な給料は見込めていましたが大金を稼いでいるわけではなかったので毎月いくらに抑えれば自分たちの過ごしたい理想がかなえられるのかを悩みました。
ここを曖昧にしたまま進むと、結局予算も決められないので、住みたいエリアや住宅会社も見極められないので最も先に予算を組むことが先決です。
ただし最終的には銀行から資金計画書の少しフォーマルな見通しは作ってくださるので、ここでは毎月いくらまでなら支払いが可能か、総支払額はいくらまでがよいのか、住みたいエリアの相場は?とざっくりとした予算感を決めるくらいで問題ありません。
月々の支払い金額については、「住宅ローン シミュレーション」で検索すればいずれの銀行でも計算可能ですが、自分がいくらの金利で借りるのかまではわからないので、併せてお勧めの銀行も紹介してほしいということであればモゲチェックはおすすめです。
この時点で先に金融機関に仮審査を受けておくことでおいおい土地や建物の契約時に必要な金額でバタバタしなくなりますので、仮審査を複数出しておくようにしておくとよいです。
ステップ2|土地を探す・購入する
土地を持っていない方は注文住宅では必ず建物よりも先に土地をどうするか決める必要があります。
土地探しの方法は、ネットで検索することもできますが、住みたいエリアの不動産会社に直接足を運んだほうが迅速に情報を連携してくれますので、なるべく現地に伺ったほうが良いです。
また不動産会社に行かずとも注文住宅会社で建築の話をしている中で、ハウスメーカーと不動産屋は互いに紹介しあう仲なことが多く、ハウスメーカー側から不動産会社から情報をもらってこちらに提供してくれる場合もあります。
先に住宅の話を進められる方は、ハウスメーカーに頼ってもよいでしょう。
ハウスメーカーから紹介された土地を契約したからと言って必ずしも紹介してくれたハウスメーカーで契約をしなければならないわけではありませんのでその点はご安心ください。
まぁ探してもらったしここでいいかーと紹介していただいたハウスメーカーで話は進みがちではあります。。。
特定のハウスメーカーが決まっていない方でハウスメーカーとの関係性が気になる方は自身で土地を探すことをお勧めします。
どこに家を建てるかで、生活の便利さも将来の資産価値も大きく変わってきます。我が家はもともと在宅中心だったので駅近は条件から外して、子育て環境とスーパーや病院などの利便性が良く、浸水リスクの少ない場所という条件で探しました。
条件は増えるば増えるほど土地価格は高額になるので家族内で何を優先するのかを明確にしておきましょう。
接道や建ぺい率、都市計画区域など、法的な制約、ハザードマップも見落としがちなので注意が必要です。
ハザードマップやその購入する土地については、契約時に不動産会社から改めて宅建士から契約前に確認を行ってくれます。ただ契約当日にキャンセルとなるとキャンセル手数料も発生することがあるので自分で調べましょう。
また契約日には当然ながら土地購入の支払いが発生するので、この時点では借入する金融機関から分割融資またはつなぎ融資の審査を終え支払いの段取りを済ませておく必要があります。(私は直前で気づいて慌てました)
金融機関の審査は本審査になりますのでいろいろと書類のやり取りが発生し、地方銀行には勝手に向こうで書類の対応を引き受けてくれる銀行もありますが、基本的にはこちらですべて用意し送付しなければならないので結構時間がかかります。
ちなみにつなぎ融資って何?って方はこの記事を参考にしてください。
ステップ3|住宅会社・工務店を選ぶ
家づくりのパートナーとなる住宅会社や工務店選びは、後悔のない家を建てるための超重要ポイントです。
このタイミングでは明確にどんな家を作るのかがまだまだ具体化していないので、ほんと概算の金額でいくつかハウスメーカーを比較するしかありません。
私は、そもそも家を建てた後に永住するかも定かでないと思っていたこともあり、なるべく安く家づくりを行いたいことからローコスト系の住宅会社を比較し、実際にモデルハウスを見て回りました。
SUUMOのホームページなどで坪単価が公開されていますので、どのくらいの大きさの家を建てたいかさえ決まれば坪単価×坪数で予算の計算が可能です。
ただし同じ「坪単価○万円」とあっても、標準仕様の内容や提案力、担当者の相性は全然違います。「安く建てたい」と思っても、安さだけで選ぶと“必要なものは全部オプションでした”というケースもあるので価格と質の部分にも目を光らせるようにしましょう。
住宅会社を選ぶまでの細かなステップは以下の通りです。
1:一括で資料収集(SUUMOなどの相談カウンターも使う)
2:軽く住宅会社の人と打合せする
3:モデルハウスなどを見学
4:特定のハウスメーカーに条件を伝え見積もり金額を出してもらう
5:契約する
この契約のタイミングで手付金(営業によっては頭金と言っているケースもあります)を支払うことが多いので、手元のキャッシュは用意しておきましょう。
手付金支払い時には住宅ローンの支払われないため、この手付金は自分たちで用意する必要があります。
一回目からモデルハウスに行く人もいますが、モデルハウスでは選べる金額感で会えるハウスメーカーが限られていることからまずは資料請求やご自身で気になるハウスメーカーを調べてコンタクトして、候補を絞った後にモデルハウスに行くのがスムーズだとやってみて思います。
ステップ4|プラン・間取りを打ち合わせて決定する
契約が完了したら、ここからはざっくりした計画の家を具体的に仕様などを決めていきます。大体4~5回で1回あたり2時間程度要します。
契約した後に仕様などの細かいところを決めていくので、最終的な金額があがった!!
なんて言われるのはこういった理由です。
間取りやデザイン、住宅設備などをひとつひとつ決めていくのですが、選択肢が多い分だけ悩むこともたくさんあります。我が家も「収納はどのくらい?」「リビングの広さは?」「水回りの動線は?」と、夫婦で何度も話し合いを重ねました。
特にローコスト住宅の場合は、標準仕様の範囲内で工夫する必要があるため、優先順位をはっきりさせることが大切です。すべてを理想どおりにするのは難しくても、「ここだけは譲れない」ポイントを決めておけば、後悔のないプランが作れるはずです。
ステップ5|最終金額確定、変更本契約を行う
ステップ4で家のすべてを決めることになり全部が決まったら、最初に結んだから変更になった金額を確認し変更契約を結びます。
すでに家のことを決めているのですが、外構やカーテンレール、エアコンの設備、場合によっては電球などの施主支給品は金額に入っていないことがあります。契約を結ぶ金額は住宅ローンで借りられますが、前述した外構費などは最終金額の中に入れないと住宅ローンとして予算が降りないことがありますので、金融機関に確認しておくことをお勧めします。
私たちの場合は、ハウスメーカーの提携している外構会社に依頼をすることで引き渡しタイミングを外構工事後に設定できたので、契約金額に外構費も乗せた金額で住宅ローンをお借りしました。
ステップ6|着工〜上棟〜工事完了までの流れ
最終的な変更契約が終わると、あとは家が建つのを待つだけです。工事期間は大体12か月くらいかかります。
ただ昨今大工不足と大工の働き方改革もあり期間は長期化しがちと聞いています。
待つだけ!と言いながら地盤の調査や基礎工事、建築途中の様子は施主も見たほうが手抜き工事や気になった点をハウスメーカーに言いやすいので数回は必ず見たほうが良いです。
もし遠方で見に行けない方は、現場管理の方に写真を撮ってもらって確認する方法もあります。
ごく稀に基礎工事のコンクリに飲んだ空き缶をそのまま埋めるようなケースもあると聞いたことがあるので施主もちゃんと見てるんだぞ!という監視の目は光らせておくとよいです。
また私たちは建築中に、コンセントの位置を変えたほうがよいかも?という場面や小上がり畳の天井を高くしたほうがよいかも?ということで現場まで行きコンセント位置の確認や、ライトのボタンの確認などを行いました。
やはり平面図で見るより建築され始め方、位置が不便かもしれないと気付くことがあるので休日の予定がない日は定期的に伺ってみてください♪
ステップ7|完成・引き渡しと住宅ローンを借りて支払う
建物が完成したら、いよいよ引き渡しですが、このタイミングにも気をつけたいポイントがいくつかあります。
まず、引き渡し前の立ち会いがあるのですが、設備や内装、建具に不具合がないかしっかり確認すること。また確認し修正を依頼する場合は、色のついた付箋をちゃんと張って直す個所を互いに見落とさないようにすることです。
私の家では、階段の巾木がやや剝がれかけていたので変えてもらったのと、エアコンの電圧が100ボルトのままでうまく起動しなかったので200Vに変更してもらうようにしました。
結構プロが作ったのだからそんなにチェックしなくても大丈夫!と思いがちですが結構ミスがあるものと捉えたほうがよいかと思います。
引き渡し日が見えてきたタイミングで住宅の火災保険や登記手続き、住宅ローンの実行の事務手続きも行います。
基本的に住宅ローンを借りる機関に司法書士の説明を聞いたり、火災保険も紹介いただけるのでそのまま契約してしまってよいかと思います。
住宅ローンは引き渡し日に指定した銀行口座に振り込んでいただけるので、こちらで特に気にすることはありませんが、その際、外構費やこれまで現金で支払った初回契約時の手付金や、土地の購入費用も併せて借りる方は借りておいたほうが良いです。
引き渡し後も引越しや家具家電をそろえるのにいろいろとお金が必要になるので手元のキャッシュは大いに越したことがないなと個人的に思います。
施主が体験した注文住宅の建築中の落とし穴
すでに何点か文章中に記載していますが、改めてここでも私がピンチに感じた情報を取りまとめて紹介します。
契約ごとに必ず現金が必要のため、最低でも数百万もっておくこと
土地の契約の手付金、建物の契約の手付金でそれぞれ100万円ずつ私はかかりました。
手付金を支払うタイミングでは住宅ローンは支払われないので自身で用意しておくか、別の融資を受けることになってしまうので0円でも注文住宅の家は建てられる!と思っている方は気をつけてください。
初回契約はなるべく正確に見積もりをもらうこと
注文住宅の予算がオーバーした!!は初回契約時の家づくりのプランがざっくりとしているから起きる事象です。
なのでなるべく初回契約でまどりや希望のオプションの話だけではなく、標準仕様書を見せてもらい、キッチンやトイレ、断熱性能、外壁、屋根の形状などの詳細を大方決めておくとよいです。
我が家は標準仕様を後から見て決めてしまったこともあり、洗面台をAICAのものに変えたことで数十万アップしました、、、
ただ洗面台は我が家の顔といえるほどおしゃれになったと思うので逆に投資してよかったところでもありますが、最初から決めておけば詳細を決めるときに「ドキッ」とすることもなかったかなと思います。
金融機関への連携は早く、密に
契約時の支払いもそうですが、支払いができなかった時点で契約がとん挫してしまうため、住宅ローンを借りると決めた金融機関の担当者とはなるべく密にかつ気になったらすぐに連絡して確認しておくのが良いです。
仮審査と本審査でも書類が多いのですが、土地と建物の登記手続き、火災保険、つなぎ融資などで住宅ローン以外でも結構な頻度で書類のやり取りが必要になります。
建てた後も手元にお金が必要
引き渡しで住宅ローンを支払ったらひと段落、、!と思いきや、そのあと実際に住むために引っ越し代金、不足する家具家電を調達、逆に粗大ごみを廃棄する料金などいろいろと引き渡し後もすぐにお金が必要になります。
特に戸建てのほうがサイズが大きくなる方のほうが多いと思うので、自宅の中が広く感じすぎないようにとか、ソファを追加で起きたくなったりもするかと思いますので、注文住宅建築中の給料はいつも以上にしっかり貯めておくのがお勧めです。
我が家は当時12月のボーナスまでいろいろと我慢して待ちましたw
まとめ|流れを理解して、後悔のない家づくりをしよう
注文住宅は、自由に決められる楽しさがある反面、自分で選び・判断しなければならない場面がとても多く、不安になることもあります。
これまで私がひっかかった、サイトで検索しても詳細が出てこなくて迷った・・そんな過去の私のためにこの記事を書きました。
長期間におよぶ建築ですが、全体の流れと合わせて注意事項も読んでいただければ極力リスクを回避できると思うのでぜひ納得した家づくりをされてください!